丹波市消防本部

丹波市消防本部概要

丹波市消防本部は兵庫県丹波市に位置する消防機関で、地域の安全と防災を担っています。2004年の市の発足に伴い、合併前の消防機関が統合され、現在の形態が整えられました。管轄区域は丹波市の全域であり、消防と救急の両方の業務を行っています。

基本情報

• - 所在地: 丹波市柏原町母坪371-1
• - 管内面積: 493.28km²
• - 職員数: 84人（内2名は女性消防吏員）
• - 消防署: 1箇所
• - 出張所: 2箇所（山東・山南）
• - 救急駐在所: 2箇所（青垣・市島）

丹波市消防本部は、職員の訓練や装備の充実を図り、安心して生活できる地域づくりを目指しています。特に近年では、消防無線のデジタル化や高機能消防指令センターの整備が進められ、迅速な対応が可能となっています。

消防署の設置と機能

本部の消防署は柏原町に位置し、その西側には駐車場が併設されています。ここでは毎朝、消防職員がラジオ体操や朝礼を行い、日々の業務に備えています。消防署は一階にガレージを備え、必要な車両を駐留させています。また、事務所や講習を行うための会議室、トレーニングルームなどがあり、幅広い活動が行われています。

出張所は山南分駐所と山東出張所の二つがあり、それぞれ地域の特色に応じた運営を行っています。山南分駐所は、24時間体制で職員が常駐し、迅速な救急活動が求められています。一方、山東出張所では昼間は市島庁舎に駐在し、夜間は出張所に戻るという運用がされています。これにより、地域の特性に応じた防災体制が維持されています。

救急出動と火災予防

令和3年度の救急出動件数は2,994件で、搬送人員は2,858人となっています。これは地域医療機関への搬送が主なもので、搬送先は多くが丹波市内の医療機関です。急病やケガの際には、迅速な出動と搬送が重要な役割を果たしており、特に救急隊の活動が地域住民の日常生活を支えています。

火災についても、丹波市内では人為的要因が多くを占めています。そのため、消防本部は火災予防の啓発活動を行い、住宅用火災警報器の設置など、市民の防火意識を高める努力を実施しています。意識の高まりは、市民の協力による初期消火にも寄与しており、火災による被害を大幅に軽減しています。

最新の取り組み

近年、消防本部の庁舎では高機能消防指令センターが導入され、効率的な通信が可能となっています。リアルタイムで市内の情報を把握し、119番要請に迅速に対応するための体制が整えられており、緊急時における管理能力が向上しています。さらに、ロープレスキューチーム「TITAN」の活動も行われており、職員の救助技術の向上を図る自主訓練が推進されています。

また、毎年行われる地域合同防災訓練では、多くの機関が参加し、災害への備えを強化しています。このような取り組みを通じて、丹波市消防本部は地域の安全を守るために日々努力を重ねています。

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