丹羽五郎 (参議院議員)

丹羽 五郎（にわ ごろう）

丹羽 五郎は、1890年7月28日に三重県飯高郡に生まれた日本の実業家、政治家です。彼は実業界での功績と政治界での活動を通じて、多くの影響を与えました。1958年11月29日に68歳で亡くなるまで、彼は日本の海運業界発展に大きく寄与しました。

学歴と初期の経歴

丹羽は丹羽雨斉の五男として生まれました。若い頃には岩手水産学校で漁撈科を専攻し、漁業に関する研究を行いました。この時期の学びが、彼の後の商業活動の基礎となったと考えられています。1915年には丹羽船舶漁業部を設立し、漁業関連事業を始めました。その後も彼は業績を上げ、大正時代において数々の会社で重要な役割を果たすことになります。

主要な業務と役職

丹羽は1919年に大阪海事を設立し、取締役社長に就任しました。ここから彼の事業は本格的に拡大していきます。その後も泰和洋行で船舶部長を務め、日本海獣や近畿造船連合会など、様々な海事関連の企業で役職を担いました。特に、彼が社長を務めた尼崎船渠や中央産業などは、彼の経営手腕を示しています。

また、他にもいくつかの役職を兼任しており、船舶関連の委員会や役員会にも出席していました。彼は業界内で高い評価を受け、多くの信頼を得ていました。

政治活動

1947年に行われた第1回参議院議員通常選挙では、日本社会党の公認を受けて候補として出馬しました。彼は全国区から当選し、参議院議員として1期在任することとなります。この活動を通じて、丹羽は政治界にも影響を及ぼし、実業家としての知識と経験を活かして国政に参画しました。

最後の日々と功績

丹羽五郎は、1958年11月29日に68歳でこの世を去りました。彼の死去の際には、勲四等瑞宝章が追贈され、従五位に叙されるなど、死後もその功績が評価されました。丹羽はその生涯を通じて、日本の海運業界の発展に貢献しました。

参考文献

• - 人事興信所編『人事興信録 第17版 下』人事興信所、1953年。
• - 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

もう一度検索