久保みねヒャダこじらせナイト

久保みねヒャダこじらせナイト：個性豊かな3人が送る、予測不能なトークバラエティ

2012年12月の不定期放送からスタートした『久保みねヒャダこじらせナイト』。漫画家の久保ミツロウ、エッセイストの能町みね子、音楽プロデューサーのヒャダインという、個性豊かな3人の掛け合いが魅力のトークバラエティ番組です。視聴者から寄せられた投稿を元に展開されるトークや、番組独自のユニークな企画の数々が、多くの視聴者を惹きつけました。

番組開始のきっかけは、久保ミツロウが2012年5月に『笑っていいとも!』に出演した際の大きな反響でした。この出演をきっかけに、多くの番組オファーが殺到。当時『いいとも!』の演出を担当していたプロデューサーの木月洋介氏が、久保ミツロウの才能を生かす番組制作に着手しました。久保ミツロウは当初全てのオファーを断っていたものの、木月氏らの熱意と、『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン』への頻繁な訪問により、承諾に至ったという経緯があります。さらに、番組企画には久保ミツロウの友人であり「こじらせ女子」という言葉を生んだ雨宮まみさんも関わっていたことが、最終回スペシャルで明かされました。

番組構成と特徴

番組は大きく分けて2つのコーナーで構成されています。1つは3人の出演者によるトークコーナー、もう1つは視聴者参加型のコーナーです。トークコーナーでは、時事ネタ、芸能ニュース、他局番組に関する話題など、多岐にわたるテーマが取り上げられます。特に久保ミツロウが原案を担当したアニメ『ユーリ!!! on ICE』については、制作段階から様々な裏話が明かされるなど、密接な関係が窺えます。

視聴者参加型のコーナーでは、番組独自の企画が多数展開されました。代表的な企画として、『すき間ソング』、『ミツ長の野望』、『脳内BGM』、『ディーン・フジオカ選手権』、『体育への恨みつらみ川柳』、『駅名ソムリエール』などがあります。『すき間ソング』では、誰も手がけていないテーマの歌を3人が作詞作曲し、プロの歌手が歌うこともあります。完成した楽曲はYouTubeで公開されたり、カラオケで配信されたりと、番組を飛び越えた展開も見られました。『ミツ長の野望』は番組の放送状況を日本地図で示し、全国制覇を目指すユニークな企画です。また、『駅名ソムリエール』は、能町みね子が雑誌で連載していたコラムをテレビ番組化した企画で、鉄道の駅名にまつわる様々な話題を提供しました。

スタッフとレギュラー陣

番組スタッフの多くは『笑っていいとも!』と共通しており、時折『いいとも!』のコーナーが復活放送されることもありました。このことは、番組の親しみやすさと、スタッフの結束力の高さを象徴しています。出演者としては、レギュラーに久保ミツロウ、能町みね子、ヒャダインの3人、準レギュラーに俳優の千葉雄大、ナレーションに歌手のやくしまるえつこが起用されました。

番組の歴史とその後

2017年9月16日にレギュラー放送が終了しましたが、その人気は衰えず、2018年4月からは月1回のペースでレギュラー放送を再開しました。さらに、トークイベント「久保みねヒャダこじらせライブ」も開催され、地上波放送とオンライン配信の両方で展開されるようになりました。これらの展開は、番組に対する高い人気と、継続的な支持を示すものです。

番組は、3人の出演者の個性を活かした自由なトークと、視聴者参加型の企画が絶妙に融合した、他に類を見ないバラエティ番組でした。5年間の放送期間中、数々の名場面や名企画を生み出し、多くの視聴者にとって忘れられない番組となっています。

主な企画・コーナーの詳細

近況まとめ: 出演者2名がTwitterで発信した内容や、それに関する出来事を語るコーナー。ラジオ番組「オールナイトニッポン」の企画「Twitterアゲイン」と類似した構成です。
すき間ソング: ヒット曲に存在しない、誰も手がけていないテーマの歌を3人で作詞作曲する企画。当初は芸人やタレントが歌唱を担当していましたが、後にプロの歌手が担当する機会が増えました。完成した曲はYouTubeやカラオケ配信サイトで公開されました。
ミツ長の野望: 番組の放送状況を日本地図で表し、全国制覇を目指す企画。放送地域を赤、未放送局を青、フジテレビ系列のない放送局を白で表します。久保ミツロウがデザインしたキャラクターの人形が進行を担当します。
脳内BGM: 視聴者から募集した様々なシチュエーションに合わせたBGMを紹介するコーナー。
ディーン・フジオカ選手権: 有名人の名前を並べ替えて、ユニークな言葉を作る企画。
体育への恨みつらみ川柳: 体育授業が嫌いだった3人が、視聴者から募集した川柳を紹介するコーナー。朝日新聞でも取り上げられました。
* 駅名ソムリエール: 能町みね子が雑誌で連載していたコラムをテレビ化した企画。納得できない駅名を勝手に改称するコーナー。

番組は、単なるトーク番組にとどまらず、様々な企画を通じて視聴者と深く関わり、多くの思い出と笑いを届けてくれました。その影響力は、放送終了後もイベントやオンライン配信を通じて継続されています。

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