久保司郎

久保司郎（くぼしろう）: 日本の工学者

概要

久保司郎（1948年生まれ）は日本の機械工学の分野で顕著な業績を挙げている工学者です。彼は大阪大学で工学博士号を取得し、名誉教授としても活躍しています。2014年度には日本機械学会の会長を務め、2008年から2009年度にかけては日本材料学会の会長としても知られています。

学歴

久保は1971年に大阪大学工学部の機械工学科を卒業。その後、1976年に大阪大学大学院工学研究科の産業機械工学専攻で博士課程を修了し、その成果として「クリ－プき裂挙動に関する力学的研究」を博士論文として発表しました。彼の研究は機械工学の革新に大いに貢献しました。

働き

久保は1981年に大阪大学工学部に講師として就職し、1982年には助教授に昇進。1990年には教授に就任し、後に2001年には日本機械学会の材料力学部門の部門長となります。2009年には大阪大学学際融合教育研究センターのセンター長も務め、2013年には名誉教授の称号を受け、摂南大学教授に就任します。2015年には摂南大学理工学部の融合科学研究所の所長に選ばれています。また、2019年には神戸大学の客員教授としても活動しています。

受賞歴

久保司郎は多くの賞を受賞しています。初めての日本機械学会賞（論文賞）は1979年で、その後も1988年、1996年、2004年と続けて受賞。さらに、1994年には計算力学部門業績賞を受賞しています。日本材料学会からも1982年に論文賞を受け取っており、他にも国際会議でのK. Washizu Medal（1995年）、SPIE The Andronicos G. Kantsios Award（1999年）、日本非破壊検査協会奨励賞（2000年）など、多様な評価を受けています。

また、2010年には日本コンクリート工学協会賞（論文賞）、2015年には日本材料学会破壊力学部門委員会についての功績賞を受賞し、2018年には日本高圧力技術協会の科学技術振興賞もついに獲得。また、2023年には国際的に著名なICF Paul C. Paris Gold Medalを受賞しました。

フェロー称号と叙位

彼は学会からの評価でも際立った存在であり、2001年には日本機械学会フェローに選ばれ、2016年には同学会の名誉員にも任命されています。同様に日本工学会のフェローや、日本材料学会の名誉会員（2019年）にも選出されています。

また、久保は叙位や叙勲においても顕著な業績を持っています。2012年には紫綬褒章を受章し、2021年には瑞宝中綬章を受け取っています。

最後に

久保司郎は、機械工学分野における重要な貢献を果たしており、彼の研究成果と教育活動は、多くの学生や研究者に影響を与えています。日本の工学界において彼の業績は、今後も長く記憶されることでしょう。

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