久保田昌希

久保田 昌希（くぼた まさき）

久保田昌希氏は1949年12月23日に生まれた日本の歴史学者であり、特に中世日本史の研究を専門としています。彼は駒澤大学の名誉教授であり、地方史研究協議会の会長も務めています。彼の研究領域には戦国時代や織豊期、そして徳川氏に関するテーマが含まれています。

人物紹介

久保田氏は東京都新宿区で生まれ、本名は眞継として知られています。彼は八戸南部氏の第12代当主である南部利克の孫であり、歴史的な血縁関係を有する著名な家系の出身です。また、橿原神宮の宮司である久保田昌孝氏は彼の実弟です。

久保田氏は1972年3月に駒澤大学文学部歴史学科を卒業し、その後1980年に同大学の大学院博士課程を満期退学。教育界においては、都立高等学校の講師を経て、1989年4月に駒澤大学文学部の専任講師に就任し、その後1991年には助教授に昇進しました。1997年には教授に就任し、2009年には文学部長、2013年には副学長として大学運営にも携わってきました。

研究業績

久保田氏は1998年度から始まった八戸市史編纂事業にも深く関与し、調査協力員としてその内容を支えています。彼の著作には、多数の歴史書があり、中でも『戦国大名今川氏と領国支配　オンデマンド版』や『戦国・織豊期と地方史研究』は特に評価されています。特に後者はゼミの修了生たちが彼の古希を祝う形で研究成果をまとめた論文集です。

また、彼は日本歴史学協会の常任委員、戦国史研究会の評議員、地方史研究協議会の委員、さらには川崎市文化財審議会や座間市文化財委員など、数多くの学術的な役職を兼任し、地域の文化財の保全と研究に貢献しています。

学歴・略歴一覧

• - 1972年3月: 駒澤大学文学部歴史学科卒業。
• - 1980年3月: 駒澤大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。
• - 1988年: 文学博士号を取得、論題は『戦国大名今川氏の基礎的研究』。
• - 1989年4月: 駒澤大学文学部専任講師。
• - 1991年4月: 助教授。
• - 1997年4月: 教授。
• - 2002年4月: 歴史学科主任。
• - 2009年4月: 文学部長。
• - 2013年4月: 副学長。

主な著作

• - 『戦国大名今川氏と領国支配　オンデマンド版』、吉川弘文館、2021年10月。
• - 『戦国・織豊期と地方史研究』、岩田書院、2020年9月。
• - 『戰國遺文. 今川氏編第5巻』、大石泰史、糟谷幸裕と共著、東京堂出版、2015年3月。
• - 『戦国遺文 今川氏編』第3巻、編著、東京堂出版、2012年5月。
• - 『松平家忠日記と戦国社会』、編著、岩田書院、2011年7月。
• - 其他、中世通史編、共著として多くの活動がなされています。

このように久保田昌希氏は、日本中世史の領域で著名な研究者としての地位を確立しており、地方史研究においても重要な役割を果たしています。

もう一度検索