久保田有希

久保田 有希（くぼた ゆうき）

久保田有希は1974年8月28日に静岡県沼津市で生まれた、日本の女性総合格闘家であり柔道家です。彼女は170cmという恵まれた体格を活かし、冷静沈着な試合運びから「クール・ファイター」というニックネームで広く知られています。彼女の端整な容姿も多くのファンを惹きつけてきました。

来歴

柔道時代

1981年、久保田は沼津香貫小学校に入学し、地元の田代道場で柔道を始めました。1987年には沼津三中に進学しましたが、柔道部がなかったため陸上部に所属し、中体連では東海大会に進出するなどその才能を発揮しました。

1990年に市立沼津高校に入学すると、全国高校学校大会女子72kg級個人戦で準優勝を果たし、名を馳せました。1992年にはポーランドで開催されたジュニア国際大会で準優勝し、1993年には住友海上に入社して全日本柔道連盟強化Bクラスに参加しましたが、不幸にも怪我により柔道を引退せざるを得なくなり、会社も辞める決断をしました。その後は、プロレスラーの宮沢誠の指導のもと、沼津総合格闘技クラブで総合格闘技の修行を始めました。

総合格闘技時代

2000年11月22日、彼女はL-1 2000 THE STRONGEST LADYで総合格闘技デビューを果たしましたが、マルース・クーネンに腕ひしぎ十字固めで敗れてしまいます。しかし、その後は5連勝を収め、2001年10月31日のAX旗揚げ戦で星野育蒔と対戦し、判定負けを喫しました。2002年にはZERO-ONE両国大会で高橋洋子と引き分けるなど、着実に実力をつけていきました。

2004年にはPUREBRED京都の近藤哲也と結婚し、拠点を京都に移してPUREBRED京都に移籍しました。そして6月19日にはSMACKGIRLで「近藤有希」として復帰戦を行い、サラ・ボイドに勝利を収めました。しかし、同年9月には家庭との両立に悩み、引退を発表します。11月4日にはアマンダ・ブキャナーと引退前のラストマッチを行い、一本負けを喫しました。

その後も12月19日は青木真也とのエキシビションマッチを行い、2005年4月30日には故郷の沼津で「SMACKGIRL 2005 〜COOL FIGHTER LAST STAND〜」を開催し、デビュー戦の相手であるマルース・クーネンと再戦しましたが、KO負けとなりました。続いて5月28日にはアブダビコンバットに出場し、その後の7月29日には新宿FACEで藤井惠との柔術スペシャルエキシビションも行いました。

戦績

彼女の戦績には多くの試合が含まれ、総合格闘技やグラップリングの舞台で数々の経験を積んできました。彼女の名は今でも多くのファンの記憶に残っており、女子総合格闘技の先駆者としてその存在感は色褪せることがありません。

久保田有希は、女性が格闘技の世界で成功することの可能性を示す象徴的な存在として、多くの人々に影響を与え続けています。

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