久保田満

久保田 満（くぼた みつる）

久保田満は1981年9月30日生まれの日本の陸上競技選手であり、現在はマラソン指導者としても活動しています。高知県中村市出身で、地元の高知県立高知工業高等学校を経て、東洋大学に進学しました。その後、旭化成陸上部に所属し、多くの大会で活躍しました。

経歴の詳細

久保田の陸上キャリアは中学校時代から始まりました。中村中学校では、高新中学駅伝競争大会に3年連続出場し、各年で区間順位を上げながらチームの連覇に貢献しました。特に3年次には1区での好成績が印象的で、彼の実力が光った瞬間でした。

高知工業高校では全国高校駅伝でエースとしてチームを引っ張り、さらに東洋大学に進むと、川嶋伸次監督にキャプテンに指名されるなど、指導力も評価されました。大学4年時には怪我に悩まされたものの、旭化成の合宿に参加することで自身の成長につなげ、卒業後は旭化成に入社しました。

初めてのマラソンは2006年2月の延岡西日本マラソンで、2時間14分19秒の時間で5位に入賞したことが彼の新たなスタートでした。その後、同年8月の北海道マラソンでは同僚と競り合いながらも準優勝を果たし、2時間17分52秒というタイムを残しました。

2007年にはびわ湖毎日マラソンで自己記録を更新し、日本人最上位の6位でフィニッシュし、大阪世界選手権の代表に選ばれました。しかし、本選では調子を崩し、完走するも制限時間内にゴール出来ず、悔しい結果となりました。この経験が彼にとっては大きな試練となりましたが、次の年の2008年、北海道マラソンには招待選手として出場し、33位となるも完全復活には至りませんでした。

引退とその後

2010年3月には陸上競技選手としての引退を決断しましたが、その後は創価大学の陸上競技部駅伝部のコーチに就任しました。選手として培った経験を生かし、次世代の選手たちの指導にあたっています。彼の指導スタイルやメンタリティは、自身の競技経験に基づいており、多くの選手に影響を与えています。

久保田満は、陸上競技において選手と指導者の両方の視点を持つ貴重な存在です。彼の功績は記録として残るだけでなく、次世代の選手たちへも引き継がれています。

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