久保田郁夫

久保田 郁夫（くぼた いくお）

1958年（昭和33年）2月21日生まれ。日本の政治家であり、新潟県糸魚川市の第〇代市長を務めています（1期目）。長年にわたり教育畑を歩み、地域社会への貢献を重ねた後に政界へ転じました。

生い立ちと教育者としての歩み

久保田氏は、自身の出身地である糸魚川市で育ちました。地元の糸魚川市立糸魚川小学校、同市立糸魚川中学校を経て、新潟県立糸魚川高等学校に進学。高等学校卒業後、順天堂大学体育学部体育学科で学びました。大学を卒業後、新潟県内の高等学校教員として採用され、多くの生徒たちの指導に尽力します。教員としてのキャリアを重ねる中で、学校運営にも深く関わるようになり、2014年には新潟県立海洋高等学校の校長に就任。教育現場の第一線でリーダーシップを発揮しました。

公職への関与と政治への挑戦

教育者としての活動と並行して、糸魚川市の様々な取り組みにも関わるようになります。2018年には糸魚川市産学官推進企画幹として、地域活性化に向けた産学官連携の推進に携わりました。また、2019年には新潟食料農業大学の客員教授も務め、多岐にわたる分野での知見を深めました。

地域社会への貢献への意欲が高まる中、久保田氏は政治の道へ進むことを決意します。2021年に行われた糸魚川市長選挙に立候補しましたが、この時は現職の米田徹氏との選挙戦に敗れ、当選には至りませんでした。選挙後も地元への思いは変わらず、地域活動に積極的に参加し、寺島区の区長を務めるなど、草の根レベルでの地域づくりに貢献しました。

市長選挙での初当選

一度の落選を経て、久保田氏は再び糸魚川市長を目指すことを決断します。2025年4月20日に投開票が行われた糸魚川市長選挙に、前回と同じく無所属候補として立候補しました。この選挙は、現職の米田市長が勇退し、その後継指名を受けて自民党の推薦を得た元市議の横山人美氏、そして同じく元市議の伊藤麗氏という有力な対立候補との三つ巴の選挙戦となりました。

選挙期間中、久保田氏は自身の教育者としての経験や、これまでの地域貢献の実績を訴え、市政の刷新を呼びかけました。市民からの幅広い支持を集め、激しい選挙戦を制し、念願の初当選を果たしました。これにより、久保田郁夫氏は糸魚川市の新たなリーダーとして市政を担うことになりました。

この選挙は、当日有権者数32,637人に対し、最終投票率72.53%という高い関心の中で行われました。これは前回の市長選挙と比較しても1.59ポイント上昇しており、市民の市政に対する関心の高まりを示す結果となりました。

もう一度検索