久川綾のSHINY NIGHT

久川綾のSHINY NIGHT：深夜ラジオを彩った伝説

「久川綾のSHINY NIGHT」は、声優・久川綾さんがメインパーソナリティを務めたラジオ番組です。1995年4月15日から1999年4月3日までの4年間、文化放送系列で毎週日曜午前（土曜深夜）1時30分から放送されていました。「シャイニー」の愛称で親しまれ、深夜ラジオの一時代を築きました。

番組概要

元々はラジオドラマ『黄龍の耳』の販促番組としてスタートしましたが、ドラマ終了後は番組名を「久川綾のSHINY NIGHT」に変更。その後も様々なラジオドラマが挿入されましたが、後期にはトーク中心の構成となりました。

番組は録音形式でしたが、最終回のみ生放送を実施。しかし、地方局向けには録音版が放送されるという珍しい形式でした。

トークでは、リスナーからのハガキを中心に展開。久川さんの飾らない人柄が人気を集め、多くのハガキが紹介されました。ハガキコーナーは何度も企画されましたが、自然消滅することが多かったようです。

番組後半には、構成作家の丸石賢二さん、VAPの広報担当者などがサブパーソナリティとして参加し、番組を盛り上げました。

番組の特徴

リスナーからの投稿ハガキに下ネタが多かったことで知られ、『緒方恵美の銀河にほえろ!』や『電撃大賞』と共に「青二三大エロ番組」と称されました。しかし、女性リスナーも多く、過激な内容のハガキを送ることもあったそうです。

久川さんは建前を嫌い、ハガキの内容によっては辛辣なコメントをすることも。しかし、その飾らない姿勢がリスナーに支持され、多くの投稿が集まりました。

真剣な悩みのハガキには、久川さんだけでなく、スタッフも真剣に答えることもありました。

久川さんが演じた『美少女戦士セーラームーン』の水野亜美のイメージにとらわれない番組であったため、苦情の手紙も少なからず事務所に届いたそうです。

名物コーナーと用語

ポエム（一人語り）: 久川さんが思ったことをオルゴールなどのBGMに乗せて語るコーナー
これええやんけ大賞: その週で一番面白かったハガキに贈られる賞
ヤンキーステッカー: 面白いハガキに贈られるステッカー
ういーっす: 番組における挨拶
うんこ踏んじゃった: 久川さんの実体験から生まれた下ネタ解禁エピソード
目覚めよ僕の中の黄龍: ハガキ職人が使う言葉
田島のおっちゃんメジャー化計画: 久川綾のライブでベース担当の田島浩二を応援するコーナー
桃色度数: 番組のエロさを示す単位
〜兄さん: 男性常連リスナーへの敬称
あ〜りませんか: 久川さんの口癖
企業NOW!: アダルトビデオのこと

シャイニーを囲む人々

坂下尚美: 3代目笑い屋（VAP広報）
丸石賢二: 構成作家
阿川清俊: 2代目ディレクター
遠藤常務: VAPの常務。痔ネタで有名。
大島満: VAPの映像本部長
斉藤一美: 初代笑い屋
平林通子: 2代目笑い屋（VAP広報）
伊東卓史: 久川さんのマネージャー。遅刻ネタでリスナーに愛された。
田村学: VAPの映像製作部。ロマンスカーでのエピソードが有名。
高島幹雄: VAPの音楽プロデューサー。イベントクラッシャーとして有名。
上川畑博: アニラジグランプリの編集者

復活、そして伝説へ

「SHINY NIGHT」は過去2回、復活放送を行っています。

2000年3月11日: 『久川綾の復活SHINY NIGHT〜やっぱり生はドキドキよスペシャル〜』
2006年10月14日: 『久川綾のSHINY NIGHT 2006〜まさかまたシャイニーやれるなんて思ってもみなかったよスペシャル〜』

特に2006年の復活版では、多くのスタッフの近況報告や、久川さんの本音トークが展開され、往年のファンを沸かせました。

「久川綾のSHINY NIGHT」は、声優ラジオの枠を超え、深夜放送史に名を刻む伝説的な番組として、今もなお語り継がれています。

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