久木田純

久木田純の経歴

久木田純（くきた じゅん）は、1955年に福岡県で生まれた日本の学者であり、元国連職員でもあります。現在は関西学院大学で教授を務めつつ、国連フォーラムの共同代表としても活動しています。彼の経歴は、国際機関での多岐にわたる業務や、教育界での貢献に満ちています。彼は福岡大学付属大濠高校を卒業し、続いて西南学院大学に進学し、その後は非常勤講師としても活動を開始しました。

1982年には九州大学の大学院に入学し、社会科学分野での教育を受ける中、国際ロータリー財団からの支援を受けてシンガポール国立大学に留学しました。1984年に修士課程を修了後、博士課程に進学し、国連の職員選抜試験に合格。1986年には、UNICEFのモルディブ事務所で国際的な活動をスタートしました。

国際連合での職歴

久木田は、UNICEFでのキャリアを通じて数多くの国際的なプロジェクトに関わり、特に開発と人道支援の分野で顕著な成果を上げました。彼は、UNICEF駐日東京事務所や駐バングラデシュ事務所など、さまざまな国や地域での職務を経て、ニューヨーク本部での業務にも従事しました。

その中で、彼は世界ポリオ根絶事業において国連と様々な機関との連携を強化し、この業績が認められて世界銀行総裁賞を受賞しました。また、東ティモールにおける平和構築にも尽力し、同国からは最高位の栄誉である東ティモール共和国勲章を授与されました。

教育活動と社会的貢献

久木田は国連からの定年退官後も学問界での活動を続け、2015年から関西学院大学の教授として後進の育成にも力を入れています。彼はまた、教育機関での非常勤講師としても活躍し、特に国際教育や母子保健戦略に関する講義を行っています。

さらに、彼は2004年に設立された「国連フォーラム」の幹事として、日本国内における国連の活動に対する理解と人材育成を推進するための活動を展開しています。このフォーラムは、国際的な問題に対する議論や情報交換の場を提供するもので、多くの研究者や若手リーダーに影響を与えてきました。

著作と研究

久木田は自身の研究成果を多くの著書や論文として発表しており、社会心理学や開発援助に関する題材を中心に数々の著作を手がけています。また、さまざまな学会に所属し、国際開発や教育における重要な問題についての研究を行っています。

彼の実績は、国際組織との協働や教育分野での貢献にとどまらず、社会問題の解決に向けた幅広い活動にまだまだ続いていると言えるでしょう。

もう一度検索