乙坂智

乙坂智 (Tomo Otosaka) - プロ野球選手

基本情報

乙坂智（おとさかとも、1994年1月6日生まれ）は、日本のプロ野球選手で、神奈川県横浜市栄区出身の外野手です。本名は「乙坂・ルーセロ・智・ニコラス」で、英語では「Otosaka Rousselot Tomo Nicholas」と表記されます。現在はメキシカンリーグのユカタン・ライオンズに所属し、右投左打のスタイルを持っています。愛称として「ニコ」が親しまれています。

プロ入り前

乙坂の父はアメリカ人のアイスホッケー選手で、母は日本人です。小学1年生の頃から野球を始め、横浜市立庄戸中学校に進学後、中本牧シニアでプレー。その後、横浜高校に進学し、硬式野球部で1年生の秋からレギュラーとして活躍しました。特に2年生の春には打撃不振を乗り越え、チームを県大会決勝へ導くなどの成績を残しました。それからも主将に就任し、春夏連続で全国大会に出場しました。

DeNA時代

2011年には横浜ベイスターズから5巡目で指名され、2012年にプロ入り。初年度はイースタンリーグで74試合に出場し、徐々に成長していきました。2014年には一軍デビューし、初打席で本塁打を記録するという快挙を達成しました。その後もシーズンごとに一軍での出場を重ね、特に2017年にはクライマックスシリーズで代打として重要な役割を果たしました。

2020年以降は代打としての役割が多くなり、時にはサヨナラ本塁打で試合を決定づけるなどの活躍をしましたが、2021年に出場機会が減少しました。

メキシカンリーグと独立リーグでの活躍

プロ野球界での状況を回避するため、2022年からメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズに入団しましたが、開幕直前に契約が解除され、レオン・ブラボーズと契約。その後もサルティーヨ・サラペメーカーズでのプレーを経て、ベネズエラのリーグでも活躍し、盗塁王に輝く成績を残しました。

2023年にはアメリカの独立リーグ、ヨーク・レボリューションに入団。開幕から好調な打撃を披露し、最終的には打率.330、42盗塁という数字を残し、外野手部門のゴールドグラブ賞も受賞しました。2023年11月にはメキシカンリーグのユカタン・ライオンズと契約し、さらなるキャリアの発展が期待されています。

選手としての特徴

乙坂は身体能力が高く、俊足（50メートル走5秒9）の持ち主であり、広角打法が特に評価されています。これにより、攻撃面で多様な戦術を展開できる選手としての能力を持っています。

人物

「乙坂」という名字は珍しく、日本国内でも169件しか確認されていないとされています。彼自身、メキシコでのウィンターリーグ参加のため球団に直訴するなど、極めて自主的な姿勢を見せました。さらに、言語の壁を乗り越えてチームに馴染む努力をし、その結果、チームメイトやファンへの印象を深めることに成功しています。それにより、彼の活躍は単なる数字以上の影響を持っています。

まとめ

乙坂智選手は日本、メキシコ、アメリカのプロリーグで様々な経験を積み、その成長を続けています。未来の彼のプレーに期待が高まります。

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