九州わんわん王国

九州わんわん王国は、2000年3月に伊藤忠商事とサンスイコーポレーションの共同出資によって開設された、九州最大級の犬のテーマパークでした。場所は、三井グリーンランド（現グリーンランド）に隣接していました。

国内最大級の規模を誇り、様々な犬種との触れ合いや、ドッグレース、ショーなどのイベントが開催され、犬好きにはたまらない施設として人気を集めました。しかし、開設からわずか2年後の2002年には、三井グリーンランドの子会社であるグリーンランド開発が営業を承継することになります。

その後も集客に努めましたが、経営状況は好転せず、2005年6月30日に閉園という決断に至りました。閉園後、同年7月20日には三井グリーンランド園内において「ワンちゃんとゆかいな動物広場」として再出発を図りましたが、テーマパークとしての経営を立て直すことはできませんでした。

現在、九州わんわん王国の跡地には、スーパーマーケットなどの商業施設が建設され、当時の面影はほとんど残っていません。かつて多くの人々で賑わった犬のテーマパークは、歴史の中に埋もれ、その名残を留めるものはほとんどありません。

九州わんわん王国の盛衰は、テーマパーク経営の難しさを示す一例と言えるでしょう。一時は隆盛を誇ったものの、時代の変化や経営戦略の失敗により、短期間で姿を消してしまったことは、残念でなりません。

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