九州大学六本松地区

九州大学 六本松地区

九州大学六本松地区は、福岡市中央区六本松に位置していた九州大学のキャンパスの一部であり、一般的には「六本松キャンパス」とも呼ばれています。この地区は、1921年に旧制福岡高等学校が創立された歴史的な場所であり、その後1949年に新制九州大学が発足する際に当校へ統合され、長い間教育の中心地として機能していました。

概要

所在地は福岡市中央区六本松4丁目2番1号で、敷地面積は約6.5ヘクタールに及びます。郵便番号は810-8560です。キャンパス内では、さまざまな教育活動や研究が行われ、1963年には教養部が設置されました。この教養部は、九州大学全体の教育活動の重要な位置を占めていましたが、1994年に教養部が廃止されて以降も全学教育が続けられていました。

沿革

六本松地区は、その設立から多くの変遷を経てきました。1949年の新制九州大学の発足以降、1950年代から60年代にかけて、様々な施設が順次竣工や増築され、教育環境が整備されました。特に、1966年には本館の工事が進行し、学生のための施設が拡充されました。

しかし、2009年に九州大学は伊都地区へ移転し、六本松地区は衰退の一途をたどりました。そして、2009年9月29日には正式に閉校式が行われました。2010年には、キャンパスの跡地が独立行政法人都市再生機構に売却され、再開発がスタートしました。

再開発と新たな展望

跡地には、福岡市科学館や九州大学の法科大学院、商業施設、住宅などが集まる「六本松421」という複合施設が建設され、地域の新たなランドマークとなっています。また、南側には福岡高裁や地裁、地検などの司法関連施設も整備されています。北側部分の再開発は、2014年にJR九州が落札し、複合施設や分譲マンション、老人ホームが2017年に完成しました。

交通

六本松地区への交通手段としては、福岡市地下鉄七隈線の六本松駅が開業し、地下鉄バスなども利用可能でした。そのほか、かつては路面電車の六本松電停が最寄り駅でしたが、1975年に廃止されて以降はバスが主な交通手段となっていました。

主要施設

キャンパス内には教育施設のほか、学生が利用できる図書館や体育館、厚生センターなどが整備されていました。教育環境は整っており、多くの学生が学びを深める場として賑わっていました。

まとめ

九州大学六本松地区は、長い歴史を持つ教育機関であり、九州大学が新制となる契機を迎えた場所でもあります。移転後もその跡地は新たな利用方法を模索し続けており、福岡市が発展する一翼を担っています。地域の発展とともに、今後も注目されるエリアとなることでしょう。

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