九鬼巧

九鬼巧：陸上競技界の短距離ランナー

九鬼巧（くき たくみ）は、1992年5月18日に和歌山県有田市で生まれた短距離走の選手です。その自己ベストは100mで10秒19となり、日本学生歴代9位タイの成績を収めています。また、2012年のロンドンオリンピックでは男子4×100mリレーの日本代表としてチームに名を連ねました。

出身と学歴

有田市立宮原小学校から始まり、有田市立文成中学校、和歌山県立和歌山北高等学校を経て、早稲田大学スポーツ科学部を卒業しました。現在はNTNに所属する選手として活躍しています。

陸上キャリアの始まり

九鬼の陸上競技の始まりは小学校4年生の時、3歳上の兄の影響を受けたことによります。彼は、地元の陸上クラブ「紀の国ジュニアアスリートクラブ」に参加し、小学5、6年の時には4×100mリレーに出場しました。また、有田市立文成中学校の3年時には全日本中学校選手権で8位入賞、日本ジュニア室内大阪60mでは初めての日本一に輝くなど、若い頃から着実に成績を残しています。

高校生時代の活躍

和歌山北高等学校に進学した九鬼は、2008年にインターハイ県大会の100mで自己初の10秒台を記録。続く2009年にはインターハイ近畿大会で、ユース世界最高記録である10秒34をマークしました。さらに、同年の世界ユース選手権では銅メダルを獲得し、名を広めました。高校生活では二冠を達成し、東アジア大会では銀メダルも手にしました。

大学時代の成長

2011年4月には早稲田大学に入学し、関東インカレでは決勝進出を果たすなど、実力を着々と伸ばしていきました。2012年には、織田記念国際で自己ベストを更新し、ロンドンオリンピック代表に選ばれるも当日は出番がありませんでした。

社会人として

九鬼は2015年にNTNに入社し、以降も陸上選手としての活動を続けています。地元有田はみかんの産地で、九鬼自身の家庭でもみかん農園を経営しており、豊かな自然の中で育ったことが彼の競技人生に影響を与えているのでしょう。

目標と人物像

彼の憧れの選手は世界記録保持者のモーリス・グリーンです。九鬼は自身の成績や精神的なプレッシャーと向き合いながら、常に新たな高みを目指しています。同じく陸上選手である兄とも競い合うことから、競技を続ける上での励みともなっています。九鬼巧の活躍は、これからも多くのファンに希望とインスピレーションを与えていくことでしょう。

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