亀谷敬正

亀谷敬正：競馬界に革新をもたらす血統ビームの使い手

亀谷敬正氏は、1976年生まれの日本の競馬評論家、競馬ライターです。独自の血統理論「血統ビーム」を用いた予想で知られ、競馬ファンの間で高い人気を誇ります。血統ビーム研究所所長、株式会社K-MATE代表取締役として、多方面で活躍しています。

中学生時代から類まれな才能を発揮

亀谷氏の競馬との関わりは、中学生時代にプレイした競馬シミュレーションゲーム『ダービースタリオン』シリーズに遡ります。その卓越したゲームセンスで、競馬雑誌「競馬王」において独自の理論で数々の名馬を生産。横井氏、渋田氏、小林氏らと共に「ダビスタ四天王」と呼ばれる最年少メンバーとして名をあげました。高校時代には既にライターとして出版社に出入りし、大学を中退後には培った知識と人脈を活かし、プロのライターとしての道を歩み始めます。

独自の血統予想理論「血統ビーム」

当初は、レースのペース配分を分析した予想を行っていましたが、後に現在のスタイルである「血統ビーム」を用いた血統予想へと転向します。水上学氏からは、その予想方法は「デジタル」であると評されています。これは、単に血統表を遡るだけでなく、特定の血統系統に属する馬を機械的に選定するという手法です。これは、主観的な要素を排除し、客観的に高配当を狙うという亀谷氏の持論に基づいています。ただし、同じ血統系統の馬が複数出走する場合は、馬の能力や近走成績なども考慮する必要があり、完全に主観を排除しているわけではありません。

競馬予想番組における活躍

亀谷氏の知名度を飛躍的に向上させたのは、フジテレビONEで放送された『競馬予想TV!』への出演です。市丸博司氏と共に番組の最古参予想家の一人として、初期から過激な発言で番組を盛り上げました。番組では、「血統ビーム」を用いた予想を披露。競走馬の能力を設定し、レースに適した血統を考慮することで能力値を補正するという独自の手法です。毎年少しずつ改良を加えられ、その精度は年々向上しています。番組では、期待値重視の予想スタイルをとるため、1番人気を本命にすることは稀です。

水上学氏との論争とオークスの的中

同じ血統予想家である水上学氏とは、しばしば論争を繰り広げています。2004年のオークスでは、亀谷氏が本命としたダイワエルシエーロについて水上氏から激しい批判を受けましたが、見事に的中させました。このエピソードは、亀谷氏の予想力の高さを示す象徴的な出来事と言えるでしょう。番組での馬券購入額は、亀谷氏の予想への意気込みのバロメーターとして視聴者にも知られています。

その他の活動

ライターとしては、競馬以外にもミニ四駆に関する著書も執筆しています。競馬評論家としての活動資金を確保するため、大学を退学したという逸話も有名です。熱心な巨人ファンとしても知られ、多方面で才能を発揮しています。さらに、『ダービースタリオン』のコミカライズ版の原作者も務めています（作画はおちよしひこ氏）。

主な出演番組

競馬予想TV!（フジテレビONE）
競馬血統研究所（フジテレビONE　MC）
競馬王チャンネル（ニコニコ公式チャンネル。予想コラムを連載）
競馬予想　丸のりパラビ！（Paravi、2019年9月28日 - 、解説）

亀谷敬正氏は、独自の血統理論と熱い予想で競馬ファンを魅了し続ける、まさに競馬界のレジェンドと言える存在です。

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