二人が喋ってる。

映画『二人が喋ってる。』の概要

『二人が喋ってる。』（ふたりがしゃべってる。）は、1994年に製作され、1997年に公開された日本映画です。この作品は、犬童一心の長編監督デビュー作であり、第37回日本映画監督協会新人賞を受賞しました。主演は吉本興業の女性漫才コンビ・トゥナイト（1999年に解散）で、新屋鳴美と宇野志津香が出演しています。映画はDVDとして角川エンタテインメントから発売されており、さらにこの作品の制作を促した前作『金魚の一生』（1993年製作）も収録されています。

あらすじ

物語は、若手女性お笑い芸人であるトゥナイトのなるみが、相方のしずかに誘われる形で芸能界に足を踏み入れたところから始まります。しかし、恋愛を自由に楽しむことができない芸能界の生活に退屈を覚えたなるみは、次第に「漫才を辞めたい」と思うようになります。彼女は、心の中の葛藤を抱えながら、ついにその思いをしずかにぶつけます。なるみの告白の後にしずかが下す答えとは、果たしてどのようなものだったのでしょうか。

キャスト

• - トゥナイト：新屋鳴美、宇野志津香
• - 桑原和男
• - 若井みどり
• - 小松政夫
• - 坂田利夫
• - 石田靖
• - 長原成樹
• - 松本コンチータ

作品について

本作はミュージカル仕立てとなっており、作中で多くの出演者が歌を披露しています。この映画を制作した犬童一心にとって、大阪は「未知の国」とのことで、撮影後にこの街の魅力に気づいたと言われています。映画の中では、大阪人女性の特徴が誇張されて描かれている点も見る人の興味を引きます。

また、犬童は芸人たちに対する深い理解がない状態でキャスティングを行ったと語っており、その点に関してもDVDの特典インタビューで本人が言及しています。物語の中でなるみが芸能界引退を決意するシーンがある一方で、実際には相方のしずかが芸能界を引退しており、物語と実際の状況が逆転しています。なるみは現在も活躍し続けているのです。

さらに、映画公開の前年に相方を亡くしたベイブルース高山が病気の友人を見舞う若手芸人役で出演しており、「人間いつ死ぬか分からないから、友達は大事にしようと思う」といった言葉を発しています。しかし、なぜこの役に高山が選ばれたのかは定かではありません。監督が河本の死を知っていて、高山を起用したのではないかという説もあります。

スタッフ

• - 製作：キリンビール、オフィスシナジー
• - プロデューサー：立川直樹、桶井晃、浜口文幸
• - 監督：犬童一心
• - 脚本：犬童一心、小林ひろとし
• - 音楽：岡村みどり
• - 撮影：田辺司
• - 配給：オンリー・ハーツ、スープレックス
• - 製作協力：吉本興業、近畿日本鉄道、インパクト、マルニスタジオ、モダンビート、朝日プロモーション

脚注

以下のリンクにて、作品に関する詳細情報が確認できます。

• - 二人が喋ってる。 - MOVIE WALKER PRESS
• - 二人が喋ってる。 - 映画.com

この映画は、若手芸人が抱える夢と現実、友情や愛情の葛藤を描いた作品で、多くの笑いと少しの切なさを提供するものとして、多くの人々に影響を与えています。

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