二人の王女

二人の王女

『二人の王女』（ふたりのおうじょ）は、2012年に制作された中国のテレビドラマです。本作は全45話からなり、同年に放送された『武則天 秘史』の姉妹編として位置付けられています。本ドラマの中心人物は、唐の皇帝・太宗の娘である太平公主であり、その生涯と葛藤を描いています。

概要

本作は、中国の歴史の中でも特に注目される武則天とその子女に焦点を当てています。太平公主は、唐の第3代皇帝である高宗と彼の母である武媚娘（武則天）によって囲まれた複雑な立場にあります。彼女の物語は、中国史における女性の地位や力、愛憎をテーマにしており、それゆえ視聴者の強い興味を引きます。

出演者には多くの人気俳優が名を連ねており、特に鄭爽は重要な役どころを担っています。彼女は『武則天 秘史』にも出演しており、同じキャストが異なる役で共演することは、視聴者にとっても興味深いポイントでしょう。

あらすじ

物語は、唐の第2代皇帝太宗が崩御するところから始まります。彼の妃であった武媚娘は出家する一方で、実は太宗の息子であり第3代皇帝となる高宗と密かに恋仲にあったのです。隠れ家での逢い引きを重ねる中で、彼女は李弘という子供を出産します。この出来事が、後の太平公主に大きな影響を与えることになります。

主人公は太平公主であり、彼女の人生は母である武媚娘との関係、皇族同士の争いや権力闘争、そして自らの愛と夢に対する葛藤で成り立っています。また、物語は当時の華族や政治的な背景を巧妙に織り交ぜながら展開され、時代の複雑さと人間関係の緊張感をリアルに描写しています。

スタッフ

本作の演出を務めたのは李翰韜、脚本は趙鋭勇と周粟の2人が担当しています。彼らが生み出した物語は、視聴者に強い感動を与え、時代背景や登場人物に深い理解をもたらします。

音楽

本作には主題歌として「故人嘆」が起用されており、歌詞は趙銳勇が作成、作曲は姚傑軍、歌は張劼倩によって歌われています。また、エンディング曲「只剩相思在枝頭」は劉松年が作詞し、周蓉が歌っています。これらの楽曲は物語の情緒を一層深める要素となっています。

DVDリリース

日本では、2013年4月10日に『二人の王女』のDVD-BOXが発売されました。計3組に分かれたDVDは、エスピーオーから発売されており、ファンにとって貴重なコレクションとなっています。

まとめ

『二人の王女』は、唐朝の歴史を背景にしながら、感情豊かな人間ドラマを展開する作品です。皇族の愛、権力、悲劇と歓喜が交錯する中で、太平公主の姿を通じて多くの心に残るメッセージを伝えています。このドラマは歴史好きやストーリーを重視する視聴者にとって、大変魅力的な作品と言えるでしょう。

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