二岡康平

二岡 康平（ふたおか こうへい）

生い立ちと競技経歴

二岡康平は1994年2月5日、鳥取県西伯郡伯耆町に生まれました。彼は幼少期から運動に親しみ、高校時代には陸上競技に本格的に取り組むようになります。鳥取県立鳥取中央育英高等学校では、1年生と2年生のときに全国高校駅伝に出場し、その実力を示しました。

3年生のときには、インターハイ鳥取県大会の5000メートルで2位に入賞し、中国地区大会では7位を記録。残念ながら全国大会への出場は叶いませんでしたが、全日本びわ湖クロスカントリー大会では4位に入賞するなど、その才能を発揮しました。

大学は駒澤大学の文学部に進学し、さらなる成長を遂げます。大学生活ではハーフマラソンに意欲的に挑戦し、第92回箱根駅伝では9区を2位で走り、チームを総合3位に導く活躍を見せました。

プロ選手への道

大学卒業後の2016年4月、二岡は中電工に入社し陸上競技部に所属します。入部1年目となる2017年の金栗杯・玉名ハーフマラソン大会では、優勝した押川裕貴選手と同タイムながら2位となり、自己記録を更新する好成績を収めました。

さらに、2年目の2018年には別府大分毎日マラソンで初めてフルマラソンに挑戦し、2時間13分28秒で13位に輝きます。同年7月にはゴールドコーストマラソンに出場し、経験を積みます。

世界舞台での挑戦

2019年2月、別府大分毎日マラソンでは2時間09分15秒という自己ベストを記録し、マラソングランドチャンピオンシップへの出場権を獲得しました。2019年5月、彼はドーハで開催される世界陸上競技選手権大会の男子マラソン日本代表に選ばれ、川内優輝選手や山岸宏貴選手とともに世界の舞台に立つことになります。この大会に出場することを決めた背景には、「東京五輪での経験が今後に活かせる」との考えがあったと語っています。

しかし、期待される中、ドーハ大会本番では厳しいレース展開が待っていました。10キロ地点を過ぎた頃には、2位集団から遅れを取ってしまい、その後も後退を余儀なくされました。最終的には日本人最下位の37位に終わり、記録は2時間19分23秒となりました。この結果は、チーム全体が厳しい成績に終わったことを浮き彫りにしました。

記録と評価

二岡康平は、その競技人生の中でさまざまな記録を更新してきました。特に、5000メートルでは13分52秒60、10,000メートルでは28分38秒17、ハーフマラソンでは1時間03分18秒を記録し、マラソンでは2021年の福岡国際マラソンで2時間09分14秒の自己ベストを達成しています。

彼の競技の未来には多くの期待が寄せられており、「東京オリンピックへの代表選考には狙える限り挑む」との意欲を示しています。今後の活躍から目が離せません。

もう一度検索