于田ケリム

于田ケリム（うだ ケリム）について

于田ケリム（うだ ケリム、英語: Kerimu Uda）は、日本に住むウイグル人の人権活動家として知られています。彼は2020年6月に日本ウイグル協会の会長に就任し、ウイグル人の権利を守るために積極的に活動しています。彼の経歴、および活動の詳細について見ていきましょう。

経歴

于田ケリムは、中国新疆ウイグル自治区のウルムチに生まれました。機械工学を専攻し、中国石油大学で学部教育を受けた後、新疆大学にて修士号を取得しました。彼は2008年に来日し、東京工業大学で博士課程に進み、2012年には博士（工学）としての学位を取得し、日本での就職へつなげました。彼の学生時代には、2010年にCSTIC（中国国際半導体技術大会）にて最優秀学生論文賞を受賞するなど、優れた業績を残しています。

2018年、于田は日本国籍を取得し、翌年の2019年に日本ウイグル協会の理事に任命されました。そして2020年には、名誉会長であったイリハム・マハムティの後を受けて、日本ウイグル協会の会長に就任しました。

人権活動

于田ケリムは、ウイグル人の人権を守るための活動に積極的に取り組んでいます。2020年9月、ディズニー映画『ムーラン』のエンドロールに中国共産党新疆ウイグル自治区委員会への謝意が引用された際、彼は日本ウイグル協会を通じて声明を発表。ディズニー社が中国政府によるウイグル人に対する弾圧に加担するとして、大きな懸念を表明しました。声明では、彼らに対しスタッフロールの修正やウイグル人への謝罪を求める姿勢が示されました。

また、2020年10月には、日本で行われた抗議運動「Resist China 日本」に参加し、在日ウイグル人の代表として演説を行っています。さらに、彼は同年に安倍晋三元首相と面会し、ウイグル問題の改善に貢献した彼の功績を讃える場を設けるなど、政府への働きかけも行いました。

2021年2月には、日本政府に対し、中国政府によるウイグル人への弾圧をジェノサイドとして認定するよう要望を送るなど、その活動は多岐にわたります。彼の活動はウイグル人の権利を擁護する重要な役割を果たしており、国内外で注目されています。

著作

于田は、ウイグル問題に関する自身の見解をまとめた書籍『ジェノサイド国家 中国の真実』を共著で執筆しています。この本は2021年10月に出版され、彼が取り組んでいるテーマに関する深い洞察が提供されています。

外部リンク

• - 日本ウイグル協会
• - 日本ウイグル協会のX（旧Twitter）
• - 日本ウイグル協会のFacebook

于田ケリムの活動は、多くの人々の知識を広げ、ウイグル人に対する理解を深めるための重要な役割を担っています。現在も彼の活動は続いており、より良い未来を目指す姿勢が多くの人々に影響を与えています。

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