五十嵐千尋

五十嵐千尋のプロフィールと経歴

五十嵐千尋（いがらし ちひろ）は、1995年5月24日生まれの競泳選手で、神奈川県横浜市出身です。主に自由形と個人メドレーで活躍し、その競技において高い実力を持つことで知られています。彼女は身長170cmで、リオデジャネイロ及び東京オリンピックの日本代表として選出された経験があります。

初期の経歴

千尋は、横浜市立嶮山小学校を卒業し、横浜市立すすき野中学校へ進学しました。水泳の基礎を学んだのは3歳の時で、幼少期から強い情熱を抱き、週に10回の練習に参加し、1回の練習で約9kmもの距離を泳ぐ日々を送っていました。中学2年の時には、アジアエージグループ選手権に出場し、200mと400mの個人メドレーで見事に優勝しました。

その後、日大藤沢高校に進学すると、1年生の時にインターハイの400m個人メドレーで優勝し、続けてアジアエージグループ選手権で100m自由形のタイトルも手にしました。2年生の時には、日本選手権で200m自由形の5位になり、オリンピックリレーメンバー選出には惜しくも及びませんでしたが、インターハイでの200m自由形優勝や、日本短水路選手権での高校新記録を樹立するなど、実力を見せつけました。

3年生の時には、日本選手権で200m及び400m自由形で2冠を達成し、世界選手権代表に選出。また、ジャパンオープンでも好成績を収めましたが、世界選手権での予選落ちといった厳しい経験も重ねました。

大学時代と国際大会での活躍

2014年に日本体育大学に進学後も、千尋の活躍は続きます。1年生で400m自由形の日本選手権を連覇し、ジャパンオープンでも前年度に引き続き、200m及び400m自由形を制しました。そして、世界短水路選手権でも健闘し、上位入賞を果たしています。大学2年目には、400m自由形での3連覇を達成し、世界選手権での自己ベスト更新によるオリンピック出場権も獲得しました。

オリンピックとその後の成績

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、200mおよび400m自由形に出場しましが、惜しくも予選落ちとなりました。400mでは自己新記録を樹立し12位。ですが、一方で800mリレーではチーム貢献も果たし、日本記録を更新しました。帰国後、千尋は2016年の世界短水路選手権でも400m自由形で日本新記録を達成し、銅メダルも獲得し、国際舞台での成績も残しました。

大学3年生では、日本選手権の400m自由形での連覇を維持しつつも、派遣標準記録の壁を乗り越えられずオリンピック出場には至りませんでした。最後のインカレを迎え、さらなる自己記録更新を目指して競技に取り組んできました。

現役引退

2020年の東京オリンピックでもメダル獲得には至らなかったものの、彼女自身は第1泳者としてチームを支え、貴重な経験を積みました。2023年10月30日、五十嵐千尋は現役引退を発表しました。彼女が水泳界にもたらした影響力や成績は、多くの若い選手たちにとっての目標として残り続けるでしょう。千尋は今後新たな人生を歩むことになりますが、その栄光の足跡は永遠に刻まれることでしょう。

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