五十嵐紀男

五十嵐紀男（いがらしのりお）は、1940年8月30日に北海道稚内市で生まれました。日本の法曹界において、検察官、公証人、弁護士として顕著な足跡を残しています。

学歴と検察官としてのキャリア

北海道苫小牧東高等学校を経て、北海道大学法学部に進学。在学中に旧司法試験に合格しました。1965年に大学を卒業後、東京地方検察庁の検事としてキャリアをスタートさせます。東京地検では、特別捜査部副部長（財政・経済担当）や総務部長などを歴任し、その手腕を発揮しました。また、公安調査庁総務部総務課長や最高裁判所司法研修所教官も務めるなど、幅広い分野で活躍しました。

東京地検特捜部長としての活躍

1991年、五十嵐は東京地方検察庁特別捜査部長に就任。この時期には、金丸信自由民主党経世会会長を巡る東京佐川急便事件などの重大事件を担当し、辣腕を振るいました。特捜部長としての五十嵐は、事件の真相解明に尽力し、社会の正義を守るために奔走しました。

検事正、そして退官へ

1993年には最高検察庁検事に就任。その後、大分地方検察庁検事正、宇都宮地方検察庁検事正、千葉地方検察庁検事正、横浜地方検察庁検事正を歴任し、各地の検察組織を率いました。1999年に検察官を退官。

退官後の活動

2000年、八重洲公証役場の公証人に就任。2010年には第二東京弁護士会に弁護士登録し、山田・尾﨑法律事務所の客員弁護士として活動を開始しました。また、飯能ゴルフクラブの代表取締役社長やJトラストの取締役も務めるなど、ビジネスの世界でもその才能を発揮しました。さらに、学士会代議員、北海道倶楽部監事、北海道大学法科大学院アドバイザリースタッフなど、多岐にわたる役職を歴任し、社会貢献にも積極的に取り組みました。

五十嵐紀男は、法曹界にとどまらず、経済界、教育界にも貢献した人物として、その功績は多岐にわたります。

もう一度検索