五塔熱子

五塔熱子：サウナ界の革命児、情熱を風に乗せて

五塔熱子（ごとう ねつこ）は、日本の熱波師（アウフギーサー）として、サウナ愛好家から絶大な支持を集める存在です。本名を石黒明日香という彼女は、女性アウフギーサーのパイオニアとして、その情熱と卓越した技術でサウナの世界に新たな風を吹き込んでいます。

サウナとの出会いと熱波師への転身

神奈川県出身の五塔熱子は、20代の頃はサーフィンに明け暮れる日々を送っていました。その後、マッサージセラピストとして関東の温浴施設に勤務していた際、集客のためにサウナで熱波を送るという役割を担うことになります。当時、日本ではまだ熱波という文化が浸透しておらず、五塔熱子自身も見よう見まねで風を送っていたといいます。しかし、試行錯誤を重ねる中で、熱波の奥深さに魅了され、本格的に熱波師としての道を歩み始めます。

ドイツでの衝撃と日本での普及活動

2017年頃、五塔熱子は本場ドイツのアウフグースを体験し、その完成度の高さに衝撃を受けます。そこで、日本でも本場のアウフグースを広めたいという強い思いを抱き、フリーランスの熱波師「五塔熱子」として活動を開始します。熱・風・香りの三要素を追求し、独自のタオルさばきを編み出すなど、様々な工夫を凝らし、観客を楽しませるパフォーマンスを追求しました。2018年には、熱波の技術を競う「熱波甲子園」西日本大会で優勝するなど、その実力は高く評価されています。

鳥取県琴浦町への移住と地域おこし

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、全国各地でのイベント開催が困難になる中、五塔熱子は新たな挑戦を決意します。2020年、知人が鳥取県琴浦町にフィンランド式サウナ「ネイチャーサウナ」を開業したことをきっかけに、夫の父親が鳥取県伯耆町出身という縁もあって、2021年5月に琴浦町へ移住し、地域おこし協力隊として活動を開始しました。

鳥取県が展開する観光キャンペーン「ととのうとっとり」や、アウトドア・ツーリズムに関するイベントの企画・広報を担当するなど、地域活性化に貢献しています。

世界大会への挑戦と「とっとりサウナCEA」就任

2022年7月、初めて開催されたアウフグース日本予選大会で、五塔熱子は「八岐大蛇」をテーマにしたパフォーマンスを披露し、見事優勝を果たしました。同年9月には、オランダで開催された世界大会にアジア勢・日本人として初出場し、個人戦で28位、フリースタイル個人部門で3位という好成績を収めました。さらに同年11月、鳥取県はサウナや温浴施設を発信するホームページ「ととのうとっとり」を開設し、五塔熱子を「とっとりサウナCEA（最高経営熱波師）」に任命しました。

2023年1月には、ポーランドで開催されたアウフグース世界大会で準優勝するなど、その活躍は目覚ましいものがあります。

メディア出演

五塔熱子は、テレビ番組にも多数出演し、サウナの魅力を広く伝えています。

RCCテレビ「サウナぼっち。 私とサウナと熱波師と」（2022年9月 - 放送）
朝日放送テレビ「あなたの代わりに見てきます!リア突WEST」日本一アツ苦しい女性 五塔熱子（2021年5月9日放送）
関西テレビ放送「セブンルール」 #275 灼熱サウナで風を創る…世界3位のカリスマ熱波師 / 五塔熱子（2022年12月20日放送）
NHK「いいいじゅー!!」鳥取・琴浦町（2023年3月7日放送）

五塔熱子は、熱波師としての活動にとどまらず、地域おこしやサウナ文化の普及にも尽力しています。彼女の情熱と行動力は、多くの人々に感動と刺激を与え、サウナの世界をさらに盛り上げていくことでしょう。

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