井上一徳

井上 一徳 (いのうえ かずのり)

井上一徳（いのうえ かずのり）は、1962年7月31日生まれの日本の政治家および防衛官僚である。彼は、希望の党の幹事長や政策調査会長を含む多くの役職を歴任し、一期間衆議院議員を務めた。また、国民民主党の京都府連特別幹事も務めている。

来歴

井上は、京都府舞鶴市で生まれ、現住所も同市の溝尻中町である。京都府立東舞鶴高等学校を卒業後、横浜国立大学の経済学部を卒業する。在学中、彼は1年間休学し、アジアやヨーロッパを旅行しながらアルバイトをしていた。

1986年には防衛庁（現在の防衛省）に入庁し、その後、多くの防衛官僚と共にキャリアを積んだ。2006年には、公募で首相補佐官付内閣参事官の職に就任し、小池百合子当時の首相補佐官に仕えた。

沖縄防衛局長としても名を馳せ、就任後には名護市の辺野古付近のサンゴ礁を破壊したとして告発を受けたことがあるが、最終的には不起訴処分を受けている。その後も防衛省内での役職を経て、2017年には防衛省を退職。

同年、希望の党が結党され、その後の第48回衆議院議員選挙に出馬。最終的には比例復活で初当選を果たすものの、党内での議員辞職勧告も受けた。この間、希望の党の活動と並行し、国民民主党のサポーターとしても活躍していた。

2021年には希望の党を離党し、無所属で次期衆院選に挑戦。しかし、当選は難しく、その後国民民主党の特別幹事も辞任。2022年には日本維新の会から参議院選挙比例区候補として公認を受けたが、落選している。また、2023年にはコグニティブリサーチラボで安全保障担当を務める。

政策・主張

井上の政治的信念として、憲法改正を支持しており、自衛隊の明記についても賛成の意向を示している。特に、憲法9条への自衛隊の記載には賛成し、国家の安全保障に関する法律も高く評価している。

外交問題においては、他国からの攻撃に対しては敵基地攻撃をためらうべきではないという立場を取り、北朝鮮に関しては対話より圧力を重視する考えを持っている。普天間基地の辺野古移設問題に対しても、若干の支持を示している。

ジェンダー問題に関しても一定の考えを持ち、選択的夫婦別姓制度や同性婚を支持する意向を表明している。さらに、性的少数者に対する理解促進法案の早期成立にも支持を表しているが、クオータ制導入については反対の立場を取っている。

また、原子力発電の依存度については低下すべきであるとし、コロナウイルス対策として消費税率の一時的引き下げが必要との意見を持っている。

井上一徳の政治や思想は歴史や経済、国際情勢に深く根ざしており、日本の今後の政治的動向に影響を与える存在である。

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