井上一誠堂

井上一誠堂株式会社の歴史と業務

井上一誠堂株式会社は、広島県呉市で大正元年に創業した医薬品および衛生材料の卸売業を主な業務とする企業です。昭和27年（1952年）には広島出張所を設け、その後1940年代の国内薬品市場の拡大に合わせて、1950年代には正式に「井上一誠堂薬品株式会社」として法人化されました。これにより、企業としての基盤を確立し、広島県内での医薬品卸売業において重要な役割を果たすようになりました。

企業の本社は広島県呉市中通に位置しており、資本金は1,000万円です。代表取締役社長には井上静夫氏が就任しており、他にも取締役として小林昭二氏、山本卓郎氏、萩原岩忠氏、そして井上キクヨ氏が名を連ねています。

井上一誠堂の営業所は広島市、呉市、江津市に点在しており、地域の医療機関や薬局に医薬品を安定的に供給しています。広島県において、同社は地域に密着した重要な卸業者の一つとして認識されています。

競合他社とそのシェア

広島県内には同社の競合となる有力な卸業者が多数存在します。例えば、石井公済堂や石井薬店、河野薬品、小林製薬広島支店などが名をあげられます。これらの企業も地域の医療機関に対して医薬品を供給しており、地域医療を支える重要な役割を担っています。また、広島県薬業や白川薬局、日本ブラッドバングの出張所といった企業も存在しており、商品の取引によって広島県の医療環境を支えています。

主な取引先と製品のラインナップ

井上一誠堂は、業務を通じて多岐にわたる製薬企業と取引関係を築いてきました。取引先には、武田薬品工業や山之内製薬（現在のアステラス製薬）、藤沢薬品（同じくアステラス製薬）などが含まれています。さらに、大日本製薬（大日本住友製薬に改名）、第一製薬（三共第一に改名）、エーザイなどの代表的な製薬会社ともパートナーシップを結んでいます。これらの企業との連携により、井上一誠堂は医薬品の卸売において、品質と信頼性を確保しています。

現在の状況とグループへの所属

現在、井上一誠堂株式会社は、メディセオ・パルタックホールディンググループの一員であり、これにより更なる強化を図っています。このグループは、医薬品卸売から医療関連ビジネスに広がる広範なネットワークを有しており、井上一誠堂もそれに属し、地域の医療提供にあたっています。いずれにしても、井上一誠堂の歴史と成長は地域医療の発展と深く結びついており、今後もその役割は期待されています。

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