井上和彦 (ジャーナリスト)

井上 和彦のプロフィール

井上和彦（いのうえかずひこ）は、1963年9月19日生まれの日本の軍事ジャーナリストであり、自称「軍事漫談家」としても知られています。彼は滋賀県大津市出身で、地元の滋賀県立膳所高等学校を卒業後、法政大学社会学部を修了しました。卒業後は防衛・航空宇宙専門の商社に就職し、世界各国を訪れて得た知識や経験を基に、軍事関連の分野で活動を展開します。

略歴とキャリア

職業軍事ジャーナリストとしてのキャリアを歩む過程で、井上は航空自衛隊幹部学校の指揮幕僚課程（CS）で各国の軍事事情を研究した経験を持ちます。専門分野は軍事、安全保障、外交、近現代史であり、書籍や新聞、雑誌などで執筆活動を行っている他、様々なテレビやニュース番組のコメンテーターとしても活躍しています。

彼は2015年から産経新聞の「正論」欄に寄稿を始め、2016年にはフジサンケイグループの第17回「正論新風賞」を受賞しました。また、航空自衛隊幹部学校の講師や国家基本問題研究所の企画委員、美しい国の道徳教育に関する財団で特任教授など、多岐にわたる職務を経験しています。さらに、防衛・航空宇宙関連商社のシンクタンク部門で主席アナリストを務めたこともあります。

主な活動と主張

井上は活発にメディアに露出し、特に軍事や外交の重要性についての議論を展開しています。2009年にはNHKが放送した『JAPANデビュー』に関して、取材を受けた年配者の発言が捏造や歪曲されたとして台湾で取材活動を行い、その取材結果を発表しました。また、ハイテク兵器の導入について議論する中で、徴兵制には反対の立場を取っています。

中でも井上は、アメリカ合衆国の影響力の低下と中国の台頭に対抗するために、新しい同盟の形成としてロシアとの連携を提唱しています。このように、彼の主張は時に物議を醸すこともあります。

2017年には東京MXテレビの「ニュース女子」に出演し、沖縄のヘリパッド建設問題に関する見解を述べるなど、幅広いテーマに取り組んでいます。

著書と執筆活動

井上は多くの著作を持ち、その中には『そのとき自衛隊は戦えるか』や『誰も知らない自衛隊の真実』など、軍事と自衛隊に関する詳細な分析を行った書籍が含まれています。彼の書籍は防衛や安全保障に対する視点を持ち、一般市民にも分かりやすく書かれています。彼は執筆活動に加え、『SAPIO』や『月刊WiLL』といった雑誌でも連載を持っており、様々なメディアを通して自身の主張を発信しています。

メディア出演

井上はテレビやラジオでも頻繁に登場し、視聴者に対して自身の見解を共有しています。これまでに様々な番組やコメンテーターとして活動しており、時には論壇を賑わせる意見を述べることもあります。

まとめ

井上和彦は、日本の軍事ジャーナリストとしてのキャリアを築き上げ、現在は多面的な活動を展開しています。彼のことばや著作は、一般の人々に対しても軍事や外交の重要性について考えるきっかけを提供しており、影響力のある人物といえるでしょう。

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