井上雅彦

井上雅彦

井上雅彦（いのうえ まさひこ、1960年1月13日 - ）は、日本の小説家であり、アンソロジストとしても知られています。東京都新宿区で生まれ、東京都立板橋高等学校を経て明治大学商学部を卒業しました。彼は日本推理作家協会、日本SF作家クラブ、変格ミステリ作家クラブの会員でもあります。

デビューと『異形コレクション』

1983年、井上雅彦は「よけいなものが」で星新一ショートショート・コンクール優秀賞を受賞し、作家としてのキャリアをスタートさせました。彼がアンソロジストとして特に知られるようになったのは、ホラーアンソロジー『異形コレクション』の監修を手がけたことによります。このシリーズは、1998年に第19回日本SF大賞特別賞を受賞し、彼の名声を確立しました。

日本SF作家クラブでの活動

井上雅彦は、2009年から2011年まで日本SF作家クラブの事務局長を務め、SF界の発展に貢献しました。2023年には、第43回日本SF大賞の選考委員を務め、2024年9月からは日本SF作家クラブの第22代会長に就任しています。彼のリーダーシップのもと、今後のSF界がどのように発展していくのか注目されます。

作品の特徴

井上雅彦の作品は、ホラー、SF、ミステリーなど、幅広いジャンルに及びます。彼の作品には、独特な世界観と、読者を惹きつける魅力的なストーリーが込められています。アンソロジーの編纂においても、彼のセンスが光り、多様な作家の作品をまとめ上げ、新たな読者層を開拓しています。

主な作品リスト

以下は、井上雅彦の主な作品の一部です。

『異人館の妖魔』（1991年）
『世にも奇妙な物語』（1991年）
『鉤屋敷の夢魔』（1991年）
『ディオダティ館の夜』（1992年）
『黒衣の武器商人』（1992年）
『妖月の航海』（1992年）
『竹馬男の犯罪』（1993年）
『異形博覧会』（1994年）
『骸骨城 スクリーンの異形』（1995年）
『恐怖館主人 異形博覧会2』（1996年）
『ハイドラの弔鐘』（1996年）
『1001秒の恐怖映画』（1997年）
『くらら 怪物船團』（1998年）
『怪物晩餐会 異形博覧会3』（1999年）
『綺霊』（2000年）
『奇妙な幻獣辞典』（2002年）
『夢魔の幻獣辞典』（2007年）
『髏漫』（2004年）
『ベアハウス』（2005年）
『燦めく闇』（2005年）
『遠い遠い街角』（2007年）
『夜の欧羅巴』（2011年）
『四角い魔術師』（2012年）
『深川霊感三人娘』（2015年）
『夜会 吸血鬼作品集』（2017年）
『珈琲城のキネマと事件』（2019年）
『ファーブル君の妖精図鑑』 (2020年)
『宵闇色の水瓶 怪奇幻想短編集』（2024年）


これらの作品は、彼の多才さを示す一例に過ぎません。井上雅彦は、これからも多くの読者に夢と興奮を与え続けることでしょう。

外部リンク

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