井出道雄

井出道雄は、1950年生まれの日本の農林水産官僚です。1975年に農林省に入省して以来、長年にわたり農林行政に携わってきました。そのキャリアの中で、(一財)日本穀物検定協会代表理事会長、農林水産事務次官、日本中央競馬会副理事長といった要職を歴任し、現在はみずほ銀行の顧問を務めています。

農林行政の要職を歴任

井出氏は、1975年に東京大学法学部を卒業後、農林省に入省しました。当初は内閣法制局にも出向しましたが、その後は農林行政畑を歩み、1995年には食糧庁主計課長に就任。その後も、各課の課長を経て、2001年には食糧庁計画流通部長に昇進しました。

2005年には経営局長に就任し、農林行政の中枢を担う存在となります。その後、大臣官房長、林野庁長官を歴任し、2008年には農林水産事務次官に就任。農林水産省のトップとして、日本の農林水産業の発展に尽力しました。2010年に事務次官を辞任するまで、その手腕を発揮し続けました。

豊富な経験と知識

井出氏は、食糧庁や生産局、経営局など、農林水産省の様々な部署で要職を歴任しました。そのため、農林水産行政全般にわたる豊富な知識と経験を持っています。特に、食糧問題や農政改革、森林保全といった分野に精通しています。

また、2022年には瑞宝重光章を受章しており、その功績が広く認められています。

その他の活動

農林水産省退官後は、(一財)日本穀物検定協会の代表理事会長や、日本中央競馬会の副理事長といった役職にも就いています。また、みずほ銀行の顧問として、金融分野でもその知見を生かしています。

井出氏は、その豊富な経験と知識を生かし、今後も様々な分野で活躍することが期待されています。

略歴

神奈川県立湘南高等学校卒業
東京大学法学部卒業
1975年4月：農林省入省
内閣法制局第4部参事官
1995年：食糧庁管理部主計課長
1996年：食糧庁総務部主計課長
畜産局牛乳乳製品課長
1998年：構造改善局農政部農政課長
1999年：大臣官房予算課長
2001年：食糧庁計画流通部長
2003年：食糧庁総務部長
2003年：生産局畜産部長
2004年：大臣官房総括審議官
2005年：経営局長
2006年：大臣官房長
2008年1月：林野庁長官
2008年9月：農林水産事務次官
2010年7月：辞職
2022年11月：瑞宝重光章受章

出典

“農政ニュース／JACOM”. www.jacom.or.jp. 2019年10月6日閲覧。
「政官要覧」 政官要覧社 1995年～2010年発行
「農林水産省幹部名簿」 1996年～2010年

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