井口保子

井口保子のプロフィール

井口保子（いぐち やすこ）は、東京都葛飾区から登場したフリーアナウンサーで、かつてラジオ関東及びラジオ日本でアナウンサーとして活躍していました。彼女は特に競馬実況の分野で名を馳せており、その実績は国内外で評価されています。

来歴

井口は東京学芸大学の社会科に在学している際の1971年、ラジオ関東にアナウンサーとして入社します。彼女のキャリアは、東京・西新橋の日本石油（現在のENEOS）ショールームから放送された音楽番組『日石ミュージック・ペトロルーム』から始まりました。この番組を通じて、彼女は多くのリスナーに親しまれる存在となります。

競馬に対する造詣が深かった井口は、1971年から1995年まで、日本人初の女性競馬中継アナウンサーとして『競馬実況中継』を担当しました。この25年以上にわたる経験は、彼女を女性競馬ジャーナリストの先駆けとして位置づけます。特に、競馬の魅力を一般に広めた功績は大いに評価されています。

井口の影響を受け、彼女をアナウンサーとしての憧れの存在とする後輩も多くいます。特に大橋照子は、井口のスタイルや情熱に感銘を受け、競馬界へと足を踏み入れるきっかけとなりました。

彼女の著書には『女の直感競馬』（1978年）や『井口保子の直感競馬』（1980年）などがあり、競馬に対する知識を広める貴重な資料としても評価されています。

受賞歴

1978年、彼女は競馬放送を女性として初めて担当したことが評価され、日本女性放送者懇談会賞を受賞しました。これは彼女のキャリアの中での重要なマイルストーンとなり、彼女の業界での地位を確固たるものにしました。

現在の活動

井口はラジオ関東を退社後もフリーアナウンサーとして活動を続けています。地方競馬の実況中継や、スポーツ新聞へのコラム執筆を通じて、競馬との関わりは一層深まっています。現在では「女性競馬ジャーナリストクラブ」の会長を務め、競馬に関する情報発信や交流の場を提供しています。また、2007年9月からはJRA運営審議会委員にも就任しており、その活動を通じて日本の競馬界に対しても貢献しています。

彼女のキャリアと情熱は、今日の競馬中継や競馬ジャーナリズムにおいて、女性の地位向上に多大な影響を与え続けています。井口保子の今後の活動にも注目が集まります。

もう一度検索