井口和基

井口和基（いぐち かずもと）は、1957年10月13日生まれの日本の物理学者であり、現在はフリーランスとして活動しています。山梨県甲府市で生まれ、東京理科大学理工学部物理学科を1980年3月に卒業。卒業論文では「Brown運動」をテーマに、小口明秀教授の指導を受けました。

その後、大阪大学基礎工学研究科数理系修士課程に進学し、1982年3月に修了。修士論文では「固体内電子のプラズモン」を研究し、宮城宏教授の指導を受けました。さらに、大阪大学物性物理工学系博士課程に進みましたが、1985年5月に退学。その後、住友セメント中央研究所で研究員として勤務した後、1986年9月にユタ大学物理学部のPh.D.コースに入学しました。

ユタ大学では、1989年5月に「Outstanding Graduate Student Award」を受賞し、1991年には博士論文「Theory of Quasiperiodic Lattices（準周期格子の理論）」をまとめ、ビル・サザーランド教授の指導のもと博士号を取得しました。専門は物性物理学です。

井口氏は、物理学者としての専門知識を活かし、社会問題や科学技術に関する独自の視点からの分析や主張を展開しています。特に、東日本大震災が核爆弾による人工地震であるという主張は、大きな議論を呼びました。この主張は、科学的な根拠に乏しいと批判されていますが、一部の人々からは支持を得ています。

また、著述活動も精力的に行っており、1995年の『日本社会の構造的問題とその解決の方向 : 三セクター分立の概念』を皮切りに、多数の著書を出版しています。これらの著書では、社会構造、科学技術、スポーツなど、幅広いテーマを扱っており、独自の視点から鋭い考察を展開しています。

主な著書には、『三セクター分立の概念 : 日本社会の構造的問題とその解決の方向 : アカデミズムセクターの確立に向けて』（2001年）、『何が科学をつぶすのか?』（2002年）、『物理お宅博士のスポーツ観戦記 : ソルトレイク・オリンピック2002』（2003年）、『物理お宅博士のスポーツ観戦記 : 日韓ワールドカップ2002』（2003年）、『フラーとカウフマンの世界』（200-014）、『柘植の「反秀才論」を読み解く 上・下』（2004年）などがあります。

さらに、ジェームズ・クラーク・マックスウェルの著書『マックスウェルの電磁気学』を翻訳したり、『ニコラ・テスラが本当に伝えたかった宇宙の超しくみ 上・下』といった書籍も執筆しており、物理学の知識を一般の人々にも分かりやすく伝えることを試みています。

井口氏の活動は、物理学の分野だけでなく、社会に対する問題提起や独自の視点を提供している点で注目されています。彼の主張や著作は、様々な議論を巻き起こしていますが、その影響力は無視できないものがあります。

井口和基に関する詳しい情報は、以下のウェブサイトでも確認できます。
Dr.井口和基の世界へようこそ。
井口和基の公式ブログ
* 国立情報学研究所論文検索「井口和基」

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