井浦芳信

井浦芳信（いのうら よしのぶ）は、1914年12月8日に生まれ、1994年に没した日本の日本近世演劇研究者です。福岡市に生まれ、旧制福岡高等学校を経て東京帝国大学文学部国文学科を卒業後、演劇研究の道へと進みました。

学歴と職歴

1932年に福岡県中学修猷館を卒業、1935年には旧制福岡高等学校文科甲類を卒業しました。1938年に東京帝国大学文学部国文学科を卒業後、同大学大学院に進学。1939年3月には同大学文学部副手として国文学研究室に勤務しました。

1945年10月には旧制弘前高等学校教授に就任し、1950年3月に同校が弘前大学となると、文理学部の教授として教鞭をとりました。1953年8月から1959年4月まで同大学評議員も務めています。

1959年4月、東京大学教養学部の助教授となり、1962年2月には東京大学より文学博士の学位を授与されました。1964年2月には同大学教養学部の教授に就任し、1966年4月からは大学院人文科学研究科の国語国文学専攻も担当しました。1975年4月に東京大学を停年退官しています。

退官後の1975年4月には千葉大学人文学部の教授に就任し、1980年4月に停年退官。その後、1980年に昭和女子大学教授に就任し、1994年に退職。昭和女子大学からは名誉教授の称号を授与されました。

業績と受賞

井浦芳信は、日本近世演劇研究において数々の業績を残しました。その研究は、近世演劇の新たな解釈や理解を深める上で重要な役割を果たしました。

1990年には、長年の研究と教育への貢献が認められ、勲三等旭日中綬章を受章しています。

人物

井浦芳信は、研究者としてだけでなく、教育者としても多くの学生を育成しました。その温厚な人柄と熱心な指導は、多くの学生から慕われていました。

参考文献

* 「井浦芳信先生を送る」千葉大学人文研究 9号 15-16頁、千葉大学文学部、1980年

井浦芳信は、日本の近世演劇研究に多大な貢献をした研究者であり、その業績は今日でも高く評価されています。

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