亘理地区行政事務組合

亘理地区行政事務組合とあぶくま消防本部：宮城県広域行政の取り組み

亘理地区行政事務組合は、宮城県南部の岩沼市、亘理町、山元町の1市2町によって設立された一部事務組合です。この組合は、地域住民の安全と安心を守るため、広範囲な行政サービスを提供しています。特に、消防防災分野において重要な役割を担っており、あぶくま消防本部と密接に連携しています。

亘理地区行政事務組合：多様な行政サービスの提供

亘理地区行政事務組合の主な業務は、消防事務、液化石油ガスの保安、火薬類の取り扱いに関する許可申請手続き、火葬場の運営管理など多岐に渡ります。これらの業務を通じて、地域住民の生活環境の安全と安心を確保するために貢献しています。2019年4月時点での職員数は134名で、管理者の事務部局と消防の事務部局で構成されています。

組合の組織は、管理者、副管理者、会計管理者、出納員、事務局、総務課、亘理葬祭場、組合議会、監査委員などで構成されており、効率的な行政運営を目指しています。

あぶくま消防本部：地域防災の中核

あぶくま消防本部は、岩沼市と亘理郡を管轄する消防部局です。2019年4月1日に、旧岩沼市消防本部と旧亘理地区行政事務組合消防本部の統合によって発足しました。この統合により、消防力の強化と、より効率的な防災体制の構築が実現しました。

あぶくま消防本部の組織は、消防長、消防次長、管理課、予防課、警防課、指令課、岩沼消防署、亘理消防署、山元分署で構成されています。それぞれの部署が連携し、迅速かつ的確な防災活動を行っています。2019年12月31日時点での消防車両の数は公開情報からは特定できませんでしたが、統合前の両消防本部が保有していた車両を合わせた数になると思われます。

旧・亘理地区行政事務組合消防本部：防災体制の進化

旧・亘理地区行政事務組合消防本部は、1970年の発足以来、亘理郡地域の防災体制を支えてきました。発足当初は亘理地区消防事務組合としてスタートし、その後、所掌事務の複合化計画に伴い、亘理地区行政事務組合消防本部に改称されました。

長年にわたり、地域住民の安全を守るため、様々な取り組みを行ってきました。岩沼市消防本部、相馬地方広域消防本部、仙南地域広域行政事務組合消防本部との相互応援協定の締結や、消防緊急情報システム、高機能消防指令システム、消防救急デジタル無線の導入など、時代の変化に合わせて防災体制を強化してきました。2019年3月31日、あぶくま消防本部の発足に伴い廃止されました。

管内の現状：人口、世帯数、面積

あぶくま消防本部の管轄区域である岩沼市、亘理町、山元町の2019年12月31日時点の人口は約89,799人、世帯数は約35,275世帯、面積は約198.63km²でした。この広大な地域において、あぶくま消防本部は住民の安全と安心を守るために、日々活動を続けています。

まとめ

亘理地区行政事務組合とあぶくま消防本部は、宮城県南部の防災体制を支える重要な組織です。広域的な連携と、時代の変化に対応した柔軟な対応によって、地域住民の安全と安心を守るための活動を継続しています。今後も、地域社会のニーズに応じた、更なる発展が期待されます。

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