亡國覚醒カタルシス

ALI PROJECTの「亡國覚醒カタルシス」は、2006年5月24日にリリースされた16枚目のシングルです。作詞を宝野アリカ、作曲を片倉三起也が担当しました。この楽曲は、テレビアニメ『.hack//Roots|.hack__Roots』のエンディングテーマとして使用され、アニメの世界観を色濃く反映した歌詞と、ALI PROJECTならではの独特な世界観が融合した作品として、多くのファンを魅了しました。

楽曲の特徴

「亡國覚醒カタルシス」の歌詞は、多数の漢熟語が用いられており、一聴しただけでは内容を理解するのが難しいという特徴があります。磔刑、蒼穹、暗渠など、普段の会話ではあまり使われない言葉が散りばめられており、楽曲に深みと重厚感を与えています。また、テレビアニメ『.hack//Roots|.hack__Roots』のエンディングで使用された際には、イントロ部分がカットされたバージョンが使用されました。

ビデオクリップ

この楽曲は、ALI PROJECTにとって初めてビデオクリップが制作された作品でもあります。撮影場所は、宝野アリカの後日談によると、SMプレイ専用のラブホテルで行われたとのことです。この情報からも、ALI PROJECTの表現に対する強いこだわりが伺えます。ビデオクリップでは、宝野アリカが軍服風の衣装を着用していますが、これは当初、実在の軍服を着用する予定だったものの、自主規制によりオリジナルのものに変更されたというエピソードがあります。また、PVにはダンサーとして大駱駝艦の若林淳が出演しています。

ライブツアー

CD発売後には、「亡國覚醒カタルシス TOUR」が開催され、2006年7月29日に名古屋TOKUZO、7月30日に大阪アムホール、8月7日に東京Shibuya O-Westでそれぞれ公演が行われました。ライブでは、楽曲の世界観を再現したステージングやパフォーマンスが展開され、多くのファンを熱狂させました。

収録曲

1. 亡國覚醒カタルシス
2. 水月鏡花
3. 亡國覚醒カタルシス (instrumental)
4. 水月鏡花 (instrumental)

「水月鏡花」は、『.hack//Roots|.hack__Roots』の挿入歌として使用されました。

制作スタッフ

作詞：宝野アリカ（全曲）
作曲・編曲：片倉三起也（全曲）
* レコーディングエンジニア：瀧田二朗

「亡國覚醒カタルシス」は、ALI PROJECTの代表曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛されています。また、アリカ自身最大のヒット曲となっています。

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