京昆高速道路

京昆高速道路（けいこんこうそくどうろ）は、中華人民共和国の主要な高速道路網の一部を構成し、首都である北京市から南西部の雲南省昆明市までを結ぶ、総延長2,865kmに及ぶ長大な高速道路です。この道路は、中国の主要都市を繋ぐ重要な幹線として、経済発展と地域間の連携強化に大きく貢献しています。また、北京-昆明高速道路、または中国国家高速G5という別名でも知られています。

経路の詳細

中国交通運輸部は、全国の高速道路に統一的な通し番号を付与する取り組みを進めており、主要な国道や高速道路を対象に、旧名称から新名称への移行を進めています。以下に、各区間の詳細と旧名称に関する情報を記述します。

北京市:
北京市区間は、京石二通道として計画・建設が進められています。この区間は、首都圏の交通網を強化する重要な役割を担っています。
河北省:
北京市境から淶水までの区間は計画段階にあります。
淶水から石家荘市曲陽橋までの区間は既に開通済みで、交通の利便性が向上しています。
曲陽橋から山西省境までの区間は、石太二通道として建設中です。
山西省:
河北省境から太原市陽曲までの区間は、石太二通道として建設中です。
太原から交城までの区間は、G20青銀高速道路と重複しています。
交城から臨汾、侯馬を経て陝西省境に至る区間は開通済みです。
陝西省:
陝西省内の全区間は開通済みで、スムーズな交通が確保されています。
四川省:
棋盤関（陝西省境）から広元までの58km区間は建設中であり、2010年内には一車線が開通しました。
広元から成都、雅安までの区間は開通済みです。
雅安から西昌、瀘沽までの区間は建設中であり、2011年内には開通しました。
瀘沽から攀枝花、そして田房（雲南省境）までの区間は開通済みです。
雲南省:
田房（四川省境）から武定までの区間は開通済みです。
武定から昆明までの区間は建設中です。

省境通過点と通過距離

各省の境界を通過する地点と、それぞれの距離は、以下の通りです。




京昆高速道路は、中国の北部から南西部を結ぶ重要な動脈として、経済発展と地域交流に不可欠な役割を担っています。この道路の完成により、各地へのアクセスが大幅に向上し、物流の効率化にも貢献しています。また、沿線の観光資源へのアクセスも向上し、観光業の発展にも寄与しています。

参考文献

百度百科 京昆高速公路

関連項目

中華人民共和国の高速道路

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