京都大学東南アジア地域研究研究所

京都大学東南アジア地域研究研究所（CSEAS）

京都大学の東南アジア地域研究研究所（CSEAS）は、地域研究のための重要な基盤として機能しており、特に東南アジアに関する学際的研究を行っています。2017年1月1日に、東南アジア研究所と地域研究統合情報センターが統合され、新たな研究組織としてスタートしました。この組織は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科やアフリカ地域研究資料センターと直接連携し、地域研究の発展を目指しています。

沿革

CSEASは、1963年に東南アジア研究センターとして設立されたのが始まりです。その後、1965年には日本初の官制地域研究センターとして正式に認められ、海外にはバンコクとジャカルタに事務所を設け、対外的な研究交流にも力を入れています。2004年には京都大学附置研究所としての位置づけが強化され、2010年には国際共同研究拠点としての認定を受けました。

一方、地域研究統合情報センター（CIAS）は、2004年に設立され、その後の研究環境の整備と共同研究の推進に注力してきました。2005年には新たな提言に基づき、CIASが設立され、現在では全国共同利用施設として機能しています。

研究体制

CSEASは、いくつかの研究部門を持ち、具体的には以下の5つの部門に分かれています。

• - 相関地域研究部門
• - 政治経済共生研究部門
• - 社会共生研究部門
• - 環境共生研究部門
• - グローバル生存基盤研究部門

これらの部門は、複雑な地球規模の課題に対する解決策を模索し、社会科学の視点から学際的な視野で研究を推進しています。

研究活動の目的

CSEASの活動は、学際的な手法を駆使して、人文・社会科学の観点から地域の多様性を理解し、それに基づく成長への寄与を目指しています。具体的には、地域社会の実情を踏まえた政策提言や研究成果の発表など、多岐にわたる活動が展開されています。

出版物と研究成果

CSEASでは、多数の学術出版物が刊行されており、以下のようなシリーズがあります：

• - 東南アジア研究叢書（1966-1991）
• - 地域研究叢書（1996- ）
• - モノグラフシリーズ

また、各種の研究成果はワークショップや学術誌を通じて広く共有され、国際的な研究交流を促進しています。

メンバーシップとリーダーシップ

現在の所長は三重野文晴氏が務めており、石川登氏、岡本正明氏が副所長を務めています。
こうした連携とリーダーシップの下で、CSEASは今後も東南アジアの研究においてさらなる発展を目指して活動を続けていくでしょう。

関連機関

CSEASは、京都大学や京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科などと密接に連携しており、地域研究コンソーシアム（JCAS）とも関係があります。

関連するウェブサイトやSNSを通じて、研究成果や活動情報を発信しており、広く市民にアプローチしています。

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