京都市図書館

京都市図書館：知の拠点としての役割と充実したサービス

京都市図書館は、京都府京都市に位置する、市民のための公共図書館ネットワークです。4つの主要な中央図書館と14の地域図書館に加え、地域に開かれた学校図書館や、移動図書館「こじか号」など、合計20の図書館施設から構成されています。

多様なニーズに応える図書館システム

京都市図書館は、年齢や地域を問わず、幅広い市民の知的好奇心と学習意欲を満たすことを目指しています。そのため、一般書や専門書、児童書、雑誌、新聞といった多様な資料を所蔵し、誰でも自由に閲覧・視聴できる環境を提供しています。

資料の貸出には図書館カードが必要となりますが、京都市、宇治市、大津市の市民、あるいは京都市に通勤・通学する方は誰でも作成可能です。カードがあれば、1人あたり最大10冊（視聴覚資料は2点まで）の資料を2週間借りることができます。さらに、視聴覚資料を除き、貸出館以外（京都府立図書館を含む）への返却も可能です。

インターネット予約システムも導入されており、2006年以降はパスワード登録済みの利用者はオンラインで資料の予約を行うことができます。これにより、利用者はより効率的に、必要な資料を入手できるようになりました。

アクセシビリティと利便性の向上

京都市図書館は、より多くの市民が利用しやすいよう、アクセシビリティの向上にも力を入れています。地下鉄駅や地域施設などに設置された返却ポストは、図書館へのアクセスを容易にし、利用者の利便性を高めています。また、移動図書館「こじか号」は、図書館から遠く離れた地域にもサービスを提供し、情報格差の解消に貢献しています。

歴史と発展

京都市図書館の歴史は古く、1950年の移動図書館「青い鳥号」の運行開始にまで遡ります。その後、数々の図書館施設が建設・開館され、現在のネットワークが形成されてきました。移動図書館も時代の流れとともに進化し、「こじか号」は現在7代目となっています。

1981年には京都市中央図書館が開設され、それまでの京都市社会教育会館を下京図書館として、分館を各地域図書館へと改編。その後も、地域ニーズに対応した図書館の整備が進められてきました。

深草図書館と移動図書館：独自の運用

深草図書館は、学校図書館を地域に開放した施設で、特定の学区住民以外については館内閲覧のみの利用となります。また、移動図書館についても、他の図書館とは異なる運用方法がとられています。これらの施設を利用する際には、それぞれの利用規約を確認する必要があります。

京都市北図書館：地域に根差した図書館

京都市北図書館は、北区の合同福祉センター2階に位置する分館です。一般書、児童書に加え、雑誌や新聞なども配架しており、地域住民の学習・情報収集の拠点として機能しています。バリアフリー設計や、授乳スペースなどの設備も整っており、多様な利用者のニーズに対応できるよう配慮されています。

京都市図書館の未来

京都市図書館は、これからも情報社会の進展に対応しながら、市民の学習・文化活動の支援、情報アクセス機会の均等化を推進し、地域社会の発展に貢献していくでしょう。

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