京都市立伏見工業高等学校

京都市立伏見工業高等学校について

京都市立伏見工業高等学校（きょうとしりつふしみこうぎょうこうとうがっこう、英語: Kyoto Municipal Fushimi Technical High School）は、日本の京都府京都市伏見区に所在していた工業高等学校です。1920年に設立され、長い間地域の工業教育を担ってきました。

学校の歴史

この学校は、1920年に京都市立工業学校の分教場として開校しました。1925年には独立した「京都市立第二工業学校」となり、その後、幾度かの名称変更を経て、1963年に現校名の「京都市立伏見工業高等学校」に定まりました。

2016年には、全日制が京都市立洛陽工業高等学校と統合され、新たに「京都市立京都工学院高等学校」が設立されました。このため、2018年度より伏見工業高等学校は夜間定時制のみの学校として継続し、従来の校名と校地を維持しました。さらに、2021年4月には、京都市立西京高等学校定時制との統合を目的とした新たな学校「京都市立京都奏和高等学校」が設置されました。そして、2024年3月31日には正式に閉校される予定です。

学校のアクセス

伏見工業高等学校は京阪電気鉄道京阪本線の伏見稲荷駅から徒歩約6分の距離に位置しており、通学にも便利でした。

部活動

運動部としては、ソフトテニス部、バスケットボール部、陸上部、剣道部、山岳部などがあり、多くの生徒が活躍していました。特にラグビー部は「スクール☆ウォーズ」のモデルとなったことでも知られており、彼らは全国屈指の強豪校として数々の全国タイトルを獲得してきました。文化部にはコンピュータ部や建築文化部、軽音楽部などがあり、幅広い興味を持つ生徒たちが参加していました。

2011年には、ラグビー部の生徒が練習中に突然倒れる悲劇があり、これは学校にとって大きな衝撃をもたらしました。

教育と名卒生

伏見工業高等学校は、工業科目の教育を重視し、多くの卒業生を輩出してきました。スポーツ方面では、元日本代表のラグビー選手が多く在籍しており、特にラグビー部のOBとしては全国大会での成功を収めた選手が多数います。また、岸部一徳や関本郁夫といった著名な映画監督や俳優もこの高校の卒業生です。

これまでの77年にわたる歴史の中で、京都市立伏見工業高等学校は地域の要として多くの若者を育成し続けました。その活動は、多くの出身者によって社会で引き継がれています。学校の存続が2024年までと発表された今、伏見工業高等学校は最後の時を迎えています。

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