京都市立美術工芸高等学校

京都市立美術工芸高等学校

京都市立美術工芸高等学校（英名: Kyoto City Senior High School of Art）は、京都府の京都市下京区に位置する公立の芸術高等学校です。一般的には「美工」と略称されており、初心者から経験者まで美術を学ぶための多様なプログラムが用意されています。2023年4月には新校舎に移転し、正式に現在の名称に改称されました。それ以前の校名は「京都市立銅駝美術工芸高等学校」で、昔からの伝統を持つ学校です。

沿革と歴史

この校の歴史は1880年にまで遡ります。創設時は「京都府画学校」として、国内初の画学校としての役割を果たしました。以降、幾度となく名称を変更しながら、様々な美術科目を設置してきました。

• - 1880年: 京都府画学校開校。最初の位置は京都御苑内。
• - 1889年: 京都市に移管され「京都市画学校」に改名。
• - 1891年: 二つの専門科（絵画科と工芸図案科）を設置し「京都市美術学校」となる。
• - 1901年: 「京都市立美術工芸学校」となる。
• - 1980年: 京都市立日吉ヶ丘高校から独立し、「京都市立銅駝美術工芸高等学校」となる。
• - 2023年: 現在の校名に変更し、下京区に新たに移転。

このように、長い歴史を有し、様々な変遷を経て、今日に至っています。

学科とカリキュラム

美術工芸科は、学生が自分の興味や適性にあった専攻を選ぶことができます。2年次からは、日本画、洋画、彫刻、漆芸、陶芸、染織、デザイン、ファッションアートの中から好きな専門分野を選択でき、各専攻において充実したカリキュラムが提供されます。これは、学生が自分のスタイルを確立し、将来のキャリアに繋げるための重要な要素といえます。

また、制服が無く私服での登校が可能な点も特徴とされています。学生にとって、自分自身を表現する機会が増えることで自己の美術感を育む環境が整っています。

出身者・教員

美術工芸高等学校の出身者には、著名な漫画家や画家、芸術家が多く名を連ねています。たとえば、著名な漫画家の小山宙哉さんや、日本画の大家である上村松篁さんなど、多彩な分野で活躍する人々がこの学校の卒業生です。また、教員としても歴史に名を刻む優れた画家が存在しており、彼らの教えを受けることができる貴重な環境です。

新校舎の環境

新校舎は、アクセスの良い下京区の中心地に位置し、現代的な設備が整っています。明るい教室や専用のアトリエなどがあり、学生が快適に学べる環境が整っています。また、地域との連携を強めるための活動も積極的に行われており、地域の文化や歴史を学ぶ良い機会が提供されています。

京都市立美術工芸高等学校は、今後も多くの才能あるアーティストを育て続けることでしょう。美術を愛する全ての人にとって、夢を実現するための第一歩を踏み出す場として存在し続けます。

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