京都聖母女学院短期大学

京都聖母女学院短期大学の概要

京都聖母女学院短期大学は、日本の私立短期大学で、1962年に設立され、2018年に閉校しました。京都府京都市伏見区に位置し、学校法人聖母女学院による運営でした。通称は「聖母短大」または「聖短」で、教育は主にカトリックの人間観や世界観に基づいて行われていました。

学校の歴史

この大学の起源は1923年に遡り、大阪市玉造でヌヴェール愛徳修道会によって創立された聖母女学院から始まります。その後、1932年に寝屋川市に移転し、1962年には短期大学が開学されました。その時点で設置された家政学科は、1973年に設置された専攻科児童教育専攻とともに、教育の基盤を築きました。

1973年以降、1986年には家政学科が専攻分離され、食物栄養専攻と生活科学専攻に分かれ、1988年には国際文化学科も新設されました。しかし、2008年には国際文化学科が生活科学科に改編され、子供教育や生活科学の専門的な教育が主に行われるようになりました。最終的に、2018年には全ての学生が卒業し、大学は閉校となりました。

教育理念と学風

京都聖母女学院短期大学の教育理念は「カトリックの人間観・世界観に基づく教育を通じて、真理を探求し、愛と奉仕と正義を実践し、平和な世界を作ることに貢献する人間を育成する」というものでした。これに基づいて、特に児童教育学科や生活科学科は、学生たちに専門的な知識と実践力を授けることに力を入れていました。特に児童教育学科では、小学校や幼稚園の教員を養成するためのカリキュラムが組まれていました。

学科とカリキュラム

教育内容には、児童教育学科における「こども教育コース」と「こども保育コース」、生活科学科の「生活科学専攻」、「生活福祉専攻」、さらに食物栄養専攻が含まれ、各学科で専門的なスキルの習得が目指されていました。また、一般教育科目として「伏見・深草学」といった独自の科目も設けられていました。

学生生活

学生生活は多様で、部活動やクラブ活動は充実しており、体育系や文化系などさまざまな活動が行われていました。特に、毎年行われる「聖母祭」や「St.Mary Festival」などのイベントは、学生にとって重要な行事として定着していました。

関連施設と卒業後の進路

京都聖母女学院短期大学には、附属の幼稚園や小学校、保育園も存在しており、教育現場との連携が考慮されていました。多くの卒業生が、保育園や幼稚園、小学校などに就職し、医療・福祉分野においても一定の進路を有していました。生活科学科では一般企業への進路が多く、特に食品業界や流通業界での活躍が目立ちました。

最後に

2018年の閉校に際し、大学の歴史と教育理念は学生や教員、地域社会の記憶として残り続けています。京都聖母女学院短期大学は、教育界での重要な役割を果たしてきた機関として評価されています。

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