人形使い

人形使い

『人形使い』は、フォレストが1991年に開発し販売した対戦型格闘ゲームです。これは、アーケードゲームの流行を受けて、プレイヤー同士が直接対戦する楽しさを追求した作品で、特にPC-98シリーズにおけるオリジナルタイトルとして注目されています。類似の作品には、アグミックスの『クイーン・オブ・デュエリスト』や戯画の『ヴァリアブル・ジオ』などがあります。

ゲームの特徴

本作の最大の特徴は、対戦に勝利すると相手の操縦者である美少女のヌード画像が表示され、逆に敗北するとプレイヤー側の操縦者のヌード画像が見られるという点です。このギミックは当時のゲームの中でもかなり大胆であり、プレイヤーの間で話題になりました。また、1993年にはFM TOWNSシリーズへ移植され、海外向けには『Metal & Lace』としてMS-DOS版が登場しました。

ストーリー

近未来の世界では、技術の進歩に伴い人類は他の惑星に移住し、惑星開発のために「SI-LHOUETTE（シルエット）」という遠隔操作式ロボットが作られました。シルエット同士を戦わせる格闘技大会「デュエリング」は瞬く間に人気を博し、業界は急成長を遂げます。しかし、優れたシルエットを製造する瑞穂ファクトリーは、親会社の倒産により多額の借金を抱え、困難な状況に陥ります。そんな中、操縦者が美少女に限る裏デュエリングの開催が発表され、開発者である瑞穂リカは新型シルエットMIMIを駆り、賞金を目指してこの大会に挑むことになります。

キャラクター

• - ミミ: 本作の主人公で、瑞穂リカが操縦するシルエット。背負い投げを得意としています。
• - ローグtypeβ: イライザ・サンディムーアが操縦するシルエット。
• - アンナ:ジェシカ・ノートンが操縦するシルエット。必殺技はサーキュラー・キック。
• - ローグtypeβ改: サーシア・ルマストノフが操縦するシルエットで、必殺技はローラーダッシュアタック。
• - スカイハウンド: デイジィ・A・ガーランドが操縦するシルエット。ホバージャンプアタックが必殺技です。
• - 蒼龍: 金沢重機が開発したシルエットで、操縦者は霧羽早苗。必殺技は閃歩。
• - シンク: 開発元は不明ですが、操縦者は李香華です。

スタッフ

ゲームデザインとメインプログラムは益子英樹、メカニックデザインは大崎直樹、キャラクターデザインは好実昭博、サウンドは土市嘉史が担当しました。プログラムやサウンド関連には山田好一と大田原和弘、セルワークは鈴木孝子が関わっています。

参考文献

「人気美少女格闘ゲーム大攻略!! 人形使い」『テクノポリス』第11巻第8号、徳間書店、1992年8月15日、6-11頁。

外部リンク

• - 人形使い（英語） - MobyGames
• - Metal & Lace: The Battle of the Robo Babes（英語） - MobyGames

このゲームは、感度の高いプレイヤーを惹きつける要素が満載で、シリーズの続編『人形使い2』も1996年に発売され、引き続きその魅力を持ち続けています。

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