人間交差点 (イベント)

RHYMESTER presents 人間交差点

RHYMESTER presents 人間交差点は、日本のヒップホップシーンを長きにわたり牽引してきたグループ、RHYMESTERが主催する独自のカラーを持つ野外音楽フェスティバルです。東京都江東区青海のお台場エリアを舞台に開催され、その名称が示す通り、ジャンルや世代、そして国境さえも超える様々なアーティストやパフォーマーたちが一堂に会し、多様な表現が「交差」する場を生み出しています。RHYMESTERによる熱量の高いライブパフォーマンスはもちろんのこと、彼らがリスペクトし、また新たな刺激を受ける国内外の多彩なゲストアーティストたちの競演が、このフェスティバルの大きな魅力となっています。

2015年開催

このフェスティバルの幕開けを飾ったのは、「RHYMESTER presents 人間交差点 2015」です。記念すべき第一回は2015年5月10日に開催され、新たな大型野外フェスとして注目を集め、多くの音楽ファンが詰めかけました。初めての開催ながら成功裏に終わったこの年ですが、実は予期せぬ出来事もありました。出演アーティストとして名を連ねていたスチャダラパーのDJ SHINCO氏が、体調不良に見舞われたため、残念ながらステージに立つことができなくなったのです。このアクシデントに対し、主催者側は迅速に対応。TOKYO No.1 SOUL SETやInKのメンバーとして知られる川辺ヒロシ氏が急遽ピンチヒッターとして参加し、見事にDJを務めました。予期せぬ代役ながらも、ベテランらしい確かなパフォーマンスで観客を沸かせました。また、開催から約2ヶ月後の7月10日には、この日のライブの熱気を伝える特別番組「RHYMESTER presents "人間交差点 2015" LIVE SPECIAL」がスペースシャワーTVで放送され、会場に足を運べなかった多くの音楽ファンが、テレビを通じてフェスの雰囲気を追体験することができました。

2016年開催

続く第二回は、「RHYMESTER presents 人間交差点 2016」として、前年と同様に5月に開催されました。具体的には2016年5月15日にお台場の地で再び開催され、初回開催の成功をさらに発展させる形で実施されました。この年は、大きな出演者変更などのイレギュラーな事態に関する特筆すべき情報は見られず、順調な運営のもと、RHYMESTERをはじめとするその年の豪華なアーティストラインナップが、集まった観客に素晴らしい音楽体験を提供しました。春のお台場を舞台に、多くの音楽愛好家たちが集い、多様なサウンドに酔いしれた一日となりました。

2017年開催

第三回目となった「RHYMESTER presents 人間交差点 2017」は、2017年5月14日に開催されました。この年は、音楽パフォーマンスの枠を超えた新たな試みが導入された点が特筆されます。なんと、ベテラン漫才コンビの浅草キッドが友情出演として登場し、音楽フェスの大舞台で漫才を披露しました。これは、ジャンルを問わず多様な表現を迎え入れる「人間交差点」ならではの企画であり、来場者を大いに驚かせ、楽しませました。また、RHYMESTERのメンバーであるMummy-D氏が所属する幻のユニット、マボロシが、2009年以来およそ8年ぶりにこのステージで一夜限りの復活を果たしたことも、多くのファンにとって忘れられない瞬間となりました。さらに、この年も出演予定だったアーティストにアクシデントが発生。SOIL&"PIMP"SESSIONSのピアニストである丈青氏が右手薬指の怪我により出演を見合わせたため、代役としてfox capture planやJABBERLOOPなどで活躍する才能溢れるピアニスト、岸本亮氏が急遽参加し、圧巻の演奏を披露しました。度重なる困難にも関わらず、常に最高のパフォーマンスを追求する姿勢がうかがえます。

RHYMESTER presents 人間交差点は、第一回開催から現在まで、毎年5月に東京お台場の青海地区で継続して開催されており、RHYMESTERという稀有なアーティストがキュレーションする唯一無二の音楽フェスティバルとして、その地位を確固たるものとしています。ヒップホップを核としつつも、ロック、ジャズ、ソウル、レゲエ、さらにはお笑いといった異分野までをも柔軟に取り込み、多様な要素が文字通り「交差」する場として進化を続けています。予期せぬ出来事に対する柔軟な対応や、常に新たな驚きを提供する企画力も、このフェスティバルが多くの人々から愛される理由でしょう。これからも、お台場という開かれた空間で、どのような「人間交差点」が生まれるのか、期待が集まっています。

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