今、私たちの学校は…

『今、私たちの学校は…』（原題: 지금 우리 학교는）は、韓国発のゾンビホラードラマで、同名のウェブコミックを原作としています。2022年1月28日からNetflixで配信が開始され、その衝撃的な内容とスリリングな展開が話題を呼びました。2022年6月には、シーズン2の制作が発表され、ファンからの期待が高まっています。

物語の舞台は、いじめが蔓延するヒョサン高校。学校側は体面を気にするばかりで、生徒たちの苦悩に耳を傾けようとしません。そんな中、科学教師のイ・ビョンチャンは、いじめに苦しむ息子を救うため、恐るべきウイルス「ヨナス・ウイルス」を開発します。このウイルスは、噛まれた者を瞬く間にゾンビ化させる生物兵器でした。

物語は、感染したハムスターに噛まれた女子生徒ヒョンジュを生物室に監禁したことが発覚し、ビョンチャンが逮捕される場面から始まります。しかし、ヒョンジュからウイルスが爆発的に広がり、学校はゾンビであふれかえります。2年5組の生徒イ・チョンサンは、片思いの幼馴染ナム・オンジョやクラスメイトと共に教室に立てこもりますが、次々とゾンビの犠牲者が発生。混乱の中、オンジョが片思いするイ・スヒョクと合流しますが、チョンサンとはぐれてしまいます。

一方、アーチェリー部部長のチャン・ハリは、弟のウジンを探して校内を探索。不良のパク・ミジンらと共に、ゾンビの群れをかいくぐります。ウイルスは校外にも広がり、警察署にもゾンビが現れます。刑事のソン・ジェイクは、学校の科学室にあるという『ウイルス開発データ』を求めて、警察官のチョン・ホチョルと共に学校へ向かいます。

物語の中盤では、校長を殺害した不良生徒のユン・グィナムが登場します。グィナムはゾンビに噛まれますが、ゾンビ化しない『免疫保持者』となり、チョンサンを執拗に狙います。また、学級委員長のチェ・ナムラも免疫保持者となり、ゾンビのような能力を得ます。オンジョたちは放送部に立てこもり、音楽でゾンビを誘導し、音楽室にいるチョンサンと合流し、屋上から脱出しようとします。軍は学校に特殊部隊を送り込みますが、隔離キャンプで免疫保持者が軍人を襲ったことから、救助を中止します。チョンサンたちは自力で脱出することを決意します。

深夜、学校を脱出したチョンサンたちは、裏山でハリたちと合流。講堂の倉庫に逃げ込みます。脱出の際に、オ・ジュニョンが犠牲に。消防隊員のナム・ソジュは、娘オンジョを救うために学校へ向かい、再会を果たしますが、その後、娘たちをゾンビから守るため自ら犠牲となります。

「ヨナス・ウイルス」は常に進化し続け、ワクチンや治療薬の開発が不可能であることが判明。軍はヒョサン市を爆撃し、ゾンビを一掃することを決定します。チョンサンは、グィナムとの戦いで片目を潰されますが、グィナムの弱点を突き、共にビルから落下します。街に出た一行は、ゾンビの残党に襲われ、ウジンを失います。ナムラのゾンビ化が進み、彼女は皆の前から姿を消します。オンジョたちは軍に救助され、隔離キャンプに収容されます。

事件から3ヶ月後、ウイルスの実態解明は進まず、ヒョサン市の隔離は続いていました。深夜、キャンプを抜け出したオンジョたちは、ヒョサン高校の屋上へ。そこには、他の免疫保持者たちと暮らすナムラの姿がありました。超人的な能力を得たナムラは、ゾンビを倒すために飛び降り、物語は幕を閉じます。

主要な登場人物としては、ヒロインで主人公のナム・オンジョ、もう一人の主人公であるイ・チョンサン、学級委員長で免疫保持者のチェ・ナムラ、そして、不良グループの元メンバーで、オンジョに片思いをしているイ・スヒョクなどが挙げられます。彼らは、それぞれの立場や感情を抱えながら、極限状態の中で生き残りをかけて戦います。

このドラマは、ゾンビによるパニックだけでなく、いじめや学校内の腐敗、そして人間関係の複雑さなど、様々なテーマが織り交ぜられています。スリリングな展開と、登場人物たちの成長や葛藤が、視聴者を魅了する作品となっています。

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