今井絢

今井 絢: 将棋界の若き女流棋士

基本情報

今井 絢（いまい あや）は、2001年10月25日生まれの日本将棋連盟に所属する女流棋士です。女流棋士番号は83で、愛知県名古屋市出身です。将棋界の巨匠、杉本昌隆八段の門下生として、同志社大学に在学中の学生でもあります。

将棋の道を歩む

彼女は将棋を父から学ぶところからスタートしました。将棋への情熱を持った今井は、2016年6月に中学3年生という若さで関西奨励会に入会しました。当初は四段への昇進を目指し、奨励会での女性会員として1級まで昇級しましたが、21歳になる前に初段になれないと退会しなければならないという規定に遭遇し、残念ながら奨励会を退会せざるを得ませんでした。退会後、彼女は師匠である杉本八段や親、奨励会の幹事らと相談し、女流棋士としての道を歩むことを決意しました。

女流棋士としての活躍

2023年2月1日、今井は女流1級として正式にプロ入りを果たしました。デビュー戦からは見事なスタートを切り、初黒星を喫するまでは7連勝を達成しました。その後の2023年8月20日には、第31期倉敷藤花戦での健闘により女流初段に昇段し、将棋界における存在感をさらに高めることになりました。

棋風とスタイル

今井は、得意な戦法として居飛車を挙げていますが、対抗形にも惹かれ、時には振り飛車も指します。彼女はAIを活用して自らの棋譜解析や研究に役立てるなど、現代的なアプローチを取り入れています。

学業との両立

現在、同志社大学の文化情報学部（芸術史研究室）に在籍する今井は、学業と将棋の両立に努めています。将棋に費やす時間は1日平均約5時間であり、充実した学生生活を送っています。また、小説を読むことが好きで、上橋菜穂子や辻村深月、アガサ・クリスティーなどの作品を好み、日々3冊ほどを読むこともあるそうです。さらに、文章を書くことにも興味を持っています。

スポーツ観戦の楽しみ

加えて、今井はスポーツ観戦も好み、大相撲では豊昇龍や霧馬山を応援しています。サッカーにも関心があり、地元の名古屋グランパスエイトや海外リーグの試合を観戦することが楽しみです。

将棋界の仲間たち

奨励会時代には、兄弟子の藤井聡太とともに数多くの対局を重ねています。藤井聡太とは、子ども大会や東海研修会などで切磋琢磨してきた時期もあり、共に成長を支え合った関係です。

昇段・昇級履歴

• - 奨励会員として

- 2016年6月: 関西奨励会 6級（新入会）
- 2022年11月: 関西奨励会 退会（奨励会1級在籍、退会時21歳）

• - 女流棋士として

- 2023年2月1日: 女流1級（プロ入り）
- 2023年8月20日: 女流初段（倉敷藤花戦ベスト4）

結論

今井絢は、学業と将棋の両方での成長を追求し続けている若き才能です。彼女のこれからの活躍に期待が寄せられています。将棋界に新しい風をもたらす存在として、その行動に目が離せません。

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