今月の少女

今月の少女（LOONA）は、韓国の11人から成る多国籍ガールズグループであり、2016年9月に初めてメンバーをお披露目し、その後2018年8月に完全体としてデビューしました。彼らのファンクラブ名はその名も「Orbit」です。グループ名「LOONA」は、ハングル表記「이달의소녀」を基にしており、アルファベットの「LOONA」と文字を組み合わせた特異なグループ名が創造されています。

メンバーは韓国人11人と香港人1人で構成されています。グループのユニークな特徴は、通常のアイドルグループが「グループ→ユニット→ソロ」の順で展開するのに対し、彼らの場合は「ソロ→ユニット→グループ」という形が取られました。各メンバーは、個々のソロ活動を経て、ユニットとしての活動が行われ、最終的にグループとしての活動が行われるという、逆転の発想から成る戦略です。

プロデューサーのチョン・ビョンギ（ジェイデン・ジョン）によって設計されたこのグループのコンセプトは、「LOONAverse」と呼ばれる独特な世界観を構築しており、数多くの楽曲やプロジェクトがこの理念に基づいて作成されてきました。特に、各メンバーのソロ曲やユニット曲が高く評価され、グループとしての活動だけでなく、メンバー個々の才能も際立っています。

デビュー以前の段階で、グループ内のユニット「LOONA 1/3」、「LOONA ODD EYE CIRCLE」、「LOONA yyxy」などを通じて多様な音楽スタイルを試みており、個々のメンバーの魅力を引き出すことに成功しています。2018年の完全体デビュー後には、ミニアルバム「[+ +]」をリリースし、リードシングル「favOriTe」が多くの注目を集めました。

彼らは活動資金として99億ウォン（約10億円）を投じており、デビュー時には豪華なミュージックビデオ制作も行われました。また、国際的な市場にも目を向け、メンバーがソロ活動を通じて、アメリカのアルバムチャートでの成功を収めています。その中でも、2019年に発表したリパッケージアルバム「[× ×]」は、アメリカのiTunesチャートでの1位を獲得し、世界的な人気を誇るグループとなりました。

グループ活動の他にも、個々のメンバーはソロ活動やユニット活動を精力的に行い、アルバムのリリースやライブパフォーマンスを次々と行っています。さらに、2022年には初のワールドツアー「2022 LOONA 1st World Tour : [LOONATHEWORLD]」を敢行し、様々な地域で公演を行うなど、彼らの存在感はますます大きくなっています。

2023年には、メンバーがそれぞれ異なる事務所に所属することとなり、新たなスタートを切っています。ヒジン、ハスル、キムリップ、ジンソル、チェリはMODHAUSに、ヒョンジン、ヨジン、ビビ、ゴウォン、オリビアヘはCTD ENMへ、イヴは独立し、チュウはATRPに所属しました。このように、今月の少女は独自の色を持つグループとして、国内外の音楽シーンで存在感を放っています。彼らの今後の活動にも大きな期待が寄せられています。

もう一度検索