今村弘子

今村弘子（いまむら ひろこ）氏は、1952年5月生まれの日本の経済学者であり、現在は富山大学の教授を務めています。また、神奈川大学では非常勤講師も担当しています。

東京都出身で、旧姓は河合です。1976年に東京大学教養学部アジア科を卒業後、日本貿易振興会（ジェトロ）に入会しました。その後、1989年に聖徳大学人文学部の助教授に就任し、1993年5月には在中国日本大使館に勤務しました。1999年に富山大学の助教授となり、2005年に教授に昇任しました。

今村氏の専門分野は中国経済と中朝経済関係であり、これらの分野で多くの研究業績を上げています。特に、中国経済の改革開放政策や、北朝鮮の経済構造に関する分析は、国内外で高く評価されています。彼女の研究は、単なる経済分析にとどまらず、政治や社会の側面にも焦点を当て、複合的な視点から東アジアの現状を捉えようとするものです。

著書には、以下のものがあります。

『中国経済はどこへ行くのか 二十一世紀に向かっての試練』（田畑書店、1997年）
『中国から見た北朝鮮経済事情』（朝日新聞社、2000年）
『北朝鮮「虚構の経済」』（集英社新書、2005年）

また、共編著として

『自然と経済から見つめる北東アジアの環境』（富山大学出版会、2009年）
『東アジア分断国家 中台・南北朝鮮の共生は可能か』（原書房、2013年）

などがあります。

さらに、翻訳書として

孫尚清著『中国経済の改革と発展』（御茶の水書房、1999年）
胡縄著『中国の改革開放 マルクス主義と中国の国情』（原書房、2005年）

も手掛けています。これらの著書や論文を通じて、今村氏は中国経済の現状と課題、そして北朝鮮経済の実態を多角的に分析し、読者に深い洞察を提供しています。

今村氏の研究は、中国経済の動向や北朝鮮の経済問題に関心のある人々にとって、非常に貴重な情報源となっています。また、彼女の分析は、政策立案者にとっても重要な示唆を与えるものとして注目されています。

今村弘子氏は、長年にわたり中国経済と中朝経済関係の研究に尽力し、その知見は広く社会に貢献しています。彼女の今後の研究活動にも、大いに期待が寄せられています。

外部リンク

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