今須宿

今須宿（いますじゅく）は、中山道59番目の宿場として、美濃国不破郡今須村（現在の岐阜県不破郡関ケ原町）に位置していました。関ヶ原古戦場の西南、近江国との国境にほど近い場所にあります。

今須宿の概略

今須宿は、幕府領（大垣藩預り領）として栄えました。1843年の記録によると、人口は1,784人、家数は464軒。本陣が1軒、脇本陣が2軒、旅籠が13軒存在し、多くの旅人で賑わいました。

今須宿へのアクセス

現代においては、JR東海道本線関ケ原駅から関ケ原町ふれあいバス今須方面コースに乗車し、「今須西町」停留所で下車することで、今須宿跡を訪れることができます。

今須宿の史跡・見どころ

今須宿には、歴史を感じさせる史跡や見どころが点在しています。

今須宿一里塚跡: 江戸時代に整備された一里塚の名残をとどめます。
妙應寺: 静かな佇まいを見せる寺院です。
徳川家康腰掛石: 徳川家康が腰を掛けたとされる石。2016年に青坂神社から妙應寺に移設されました。
問屋場（山崎家）: 当時の問屋場の様子を偲ぶことができます。
聖蓮寺（八ッ房の梅）: 見事な梅の木があることで知られています。
青坂神社: 歴史ある神社で、地域の人々に大切にされています。

柏原宿までの史跡・見どころ

今須宿から隣の柏原宿にかけても、以下のような史跡や見どころがあります。

車返しの坂: 急な坂道で、旅人にとって難所でした。
寝物語の里（美濃・近江の国境）: 美濃と近江の国境に位置し、旅人が寝物語をしたという伝承が残っています。
* 楓並木: 秋には美しい紅葉を見ることができます。

主な通行

今須宿は、朝鮮通信使の通行路としても利用されました。通常、彦根または佐和山に宿泊し、今須宿で昼食をとり、大垣に宿泊するというルートが一般的でした。

今須峠

今須宿と関ケ原宿の間には、中山道の峠である今須峠があります。標高は175mです。

今須宿は、歴史的な宿場町の面影を残しつつ、現代においてもその魅力を伝えています。関ケ原を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

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