仙台市図書館

仙台市図書館：7つの図書館が連携し、市民に豊かな読書環境を提供

仙台市図書館は、仙台市内に点在する7つの市立図書館からなるネットワークです。長らく市民図書館と宮城県図書館の2館体制でしたが、政令指定都市移行後、各区への図書館設置が相次ぎ、現在の体制となりました。

ネットワーク化とサービス向上

1989年から始まった電算化によって、各館の蔵書を横断的に検索できるシステムが導入され、利便性が向上しました。さらに、市民の要望に応える形で、全館共通の利用者カードシステムを導入。相互利用の強化により、より多くの蔵書にアクセスできるようになりました。1998年には「仙台都市圏公立図書館相互利用事業」を開始し、仙台都市圏13市町村の図書館との連携も実現しています。

2004年には利用者管理システムの共有化を行い、貸出や延滞管理を一元化。2007年にはインターネット連携によるオンライン予約システムを導入し、ホームページから予約・貸出状況の確認などが可能となりました。ただし、オンラインサービス利用には各図書館での登録が必要となります。2010年からは3年ごとの利用者カード更新制度が導入されています。

充実したサービスとイベント

仙台市図書館では、様々なサービスを提供しています。毎週水曜日には、全館で職員による子供向け朗読会「おはなし会」を開催。多くの図書館では、床に座って鑑賞できる専用の「おはなしのへや」も用意しています。一部図書館では、乳幼児向けのおはなし会も実施されています。

各図書館の概要

市民図書館は、仙台市中心部のせんだいメディアテーク内に位置する中央図書館です。モダンなデザインの建物内に、一般書、児童書、郷土・参考図書などを所蔵。閲覧スペースの少なさや利用時間制限については課題として指摘されています。

広瀬図書館は、広瀬文化センターと一体となったコンパクトな図書館です。雑誌からAVコーナーまでを一つのフロアに集約し、利便性を高めています。

宮城野図書館は、宮城野文化センター内にあります。以前はUR仙台原町市街地住宅にありましたが、老朽化に伴い現在の場所に2012年に移転しました。

榴岡図書館は、仙台駅東口のビルに入居する、アクセス抜群の街中図書館です。

若林図書館は、若林区文化センター内にあります。かつて養種園があった場所に建設されました。

太白図書館は、「たいはっくる」内にあり、八本松市民センターに分室があります。

泉図書館は、複合公共施設「ミルポートS」内にあります。泉中央駅からのアクセスも良く、改築によりこども図書室も増設されました。仙台市と泉市の合併後、蔵書数の充実やシステムの変更などを行い、利用者数の増加に繋がりました。

利用案内

利用者登録: 仙台市在住者または仙台都市圏13市町村在住者、もしくは仙台市内に通勤・通学する方が対象です。登録には公的機関発行の身分証明書が必要です。館内利用は原則自由ですが、一部制限のある場合があります。

休館日: 日曜・祝日の翌日、年末年始、特別整理期間（1～11月の第4木曜日）です。分室は開館日が異なります。

開館時間: 平日は10時～19時、土曜・休日は10時～17時です。市民図書館は1時間ずつ延長して開館しています。分室の開館時間は12時30分～16時30分です。

仙台市図書館は、今後も市民のニーズに応えるべく、サービス向上に努めていくことでしょう。

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