仙台放送まつり

仙台放送まつり（せんだいほうそうまつり）は、宮城県仙台市に本社を置くフジテレビ系列のテレビ局、仙台放送（OX）がかつて主催していた大規模な無料屋外イベントです。2004年から2017年にかけて、仙台市都心部の象徴的な場所である勾当台公園を主な会場として、毎年秋を中心に開催されていました。

このイベントは、局の人気番組を紹介するブースや、自社制作番組に関するコーナー、子供向けの体験企画、スポーツに関連したアクティビティ、そして豊富な飲食ブースなどが設けられ、一日中楽しめる内容となっていました。会場内に設けられた特設ステージでは、テレビ番組の出演者のみならず、著名なタレント、歌手、お笑い芸人、スポーツ選手などが多数登場し、様々なパフォーマンスやトークショーを繰り広げ、多くの来場者で賑わいました。

開催地の特徴

イベントの舞台となった勾当台公園は、仙台市の中心部に位置し、市民の憩いの場として親しまれています。会場は公園内の複数のエリアにまたがり展開されました。特に、市民広場や円形広場がある「にぎわいのゾーン」を中心に、勾当台通を挟んで向かい側の「いこいのゾーン」に位置する滝前広場や野外音楽堂なども活用され、広大な敷地を活かした多様な企画が行われました。

歴史と沿革

仙台放送まつりの起源は、2004年 11月6日・7日に勾当台公園で開催された「仙台放送大感謝まつり」にあります。これは、同年11月1日に仙台市太白区茂ヶ崎から青葉区上杉五丁目の新社屋へ本社機能を完全に移転したことを記念して企画されました。

この初回イベントでは、当時フジテレビが開局45周年記念として人気を博していたイベント「お台場冒険王」から、「めちゃ²イケてるッ!」「はねるのトびら」「ワンナイR&R」「めざましテレビ」「トリビアの泉」といった人気番組のブースが設けられました。さらに、仙台放送のオリジナルキャラクター「JUNI」のダンスショーや、みちのくプロレスの企画、グッズ販売、番組体験ブース、飲食ブースなどが展開され、好評を博しました。この成功を受け、翌年以降も継続して開催されることとなり、仙台の秋の恒例イベントの一つとして定着しました。

開催時期については、初期の11月から、2007年の「開局45周年記念仙台放送大感謝まつり」以降は9月下旬の週末2日間に変更されました。そして、2008年からはイベント名が現在の「仙台放送まつり」に改称されました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響を受けつつも、同年秋に開催された「仙台放送まつり2011 ともに笑顔」では、東北地方の復興支援をテーマの一つに掲げました。この際には、フジテレビから5人のアナウンサー（笠井信輔氏、佐々木恭子氏、藤村さおり氏、梅津弥英子氏、高橋真麻氏）が派遣され、「親子でともに朗読会」に参加するなど、キー局との連携も見られました。

その後、開催時期は複数回変更され、12年目を迎えた2015年は5月、2016年は4月、最後の開催となった2017年は6月のいずれも週末2日間で開催されました。

2017年をもって「仙台放送まつり」としての開催は終了しました。2018年からは、毎年8月に夢メッセみやぎで開催されていた「みやぎ元気まつり」と統合され、「みやぎ超!!元気まつり」として、場所と形を変えて継続されています。

放送での展開

イベント開催期間中は、仙台放送の自社制作番組内で積極的に取り上げられました。特に、2009年以降は開催初日の土曜日に放送される宮城県ローカルの情報バラエティ番組「あらあらかしこ」内で、会場からの生中継が恒例となりました。また、同日午後には1時間の特別番組が組まれ、会場からの生放送が行われることも多かったです。イベントの様子やステージパフォーマンスの一部は、後日収録番組として放送されることもありました。

仙台放送まつり