仮面ノリダーV2

『仮面ノリダーV2』の概要

『仮面ノリダーV2』は、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』の特撮コーナーとして登場したヒーロー物です。この作品は1990年から1991年にかけて放送され、前作『仮面ノリダー』の続編として位置づけられています。当番組は特に『仮面ライダーV3』へのパロディ要素を強く打ち出しており、当時の特撮ファンの間で大きな話題となりました。

ストーリーの背景

物語は1990年の4月、元ヒーロー・仮面ノリダー1号とチビノリダーの活躍によって、悪の組織「ジョッカー」が壊滅し、平和が訪れたかに見えました。しかし、わずか8ヶ月後、東京では群発地震が続発し、街は廃墟と化してしまいます。これらの地震は新たに暗躍する悪の組織「ゲロジョッカー」の仕業であり、その背後には以前宇宙に散ったはずのキング・ジョッカーが存在していました。この混乱を利用し、ゲロジョッカーは東京を支配しようとしていたのです。

そんな時、木梨猛にそっくりな青年、一文字マモルが登場します。彼はジョッカーによって重傷を負ったが、仮面ノリダー1号の改造手術によって新たな戦士「仮面ノリダーV2」として生まれ変わります。

番組の再開と視聴率

1990年10月に放送された『とんねるずのみなさんのおかげです』は、視聴者からのリクエストに応え、ノリダーを復活させることとなりました。前シーズンのフィナーレを迎えた後、視聴者はノリダー不在の番組に物足りなさを感じており、その要望が多く寄せられました。特に子供たちからの強い期待を受け、ノリダーV2の登場が決定したのです。

作風の変化

初回は正統派のヒーロー番組として始まりましたが、徐々にコミカルな要素が強まっていきました。前作『仮面ノリダー』が毎週放送されていたのに対し、本作は主な出演者のスケジュールの都合で不定期放送となりました。後半はコントの要素が前面に出てきましたが、当時の人気タレントたちの演技やナレーションが番組全体に彩りを加えました。

最終回とキャラクター

最終回では、キング・ジョッカーが自ら戦いを挑みますが、結局彼は自爆スイッチを間違って押してしまい、自らの運命を全うすることになります。物語はコミカルでありながらも、ヒーローの苦闘と仲間の絆が強調されていました。

仮面ノリダーV2のデザインや技も見どころで、彼の武器にはギターの刀「ノリダーカッター」やいくつかのキック技がありました。また、彼の専用バイク「ノリダーV2サイクロン号」はサイドカー仕様となっており、特徴的なデザインでありながら、劇中で活躍する様子が描かれました。

主題歌とその影響

本作の主題歌は『仮面ノリダーV2のテーマ〜愛〜』で、独特なメロディと歌詞が特徴です。特に後々に生まれた替え歌のような内容で視聴者の笑いを誘いました。メロディは、劇中のさまざまなシーンでも使用されました。

総括

『仮面ノリダーV2』は特撮ヒーローのパロディを巧みに取り入れた作品であり、笑いとアクションを融合させた点が魅力です。放送を通じて視聴者に愛され続け、特撮やコントの新しい形を示す重要な作品となりました。

もう一度検索