2015年12月12日に公開された『
仮面ライダー×
仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』は、
特撮テレビドラマ「
仮面ライダー」シリーズの一環として位置づけられています。この作品は、『
仮面ライダーゴースト』と『
仮面ライダードライブ』のキャラクターたちが共演するクロスオーバー
映画であり、MOVIE大戦シリーズの第7弾としても知られています。特に注目すべきは、これが『ゴースト』にとっての初めての劇場版であり、『ドライブ』にとっては4作目の
映画である点です。
概要
本作は、通常のMOVIE大戦シリーズのスタイルである「複数の物語を描く」形式をあえて取らず、単一のストーリーに集中しています。作品中では劇場版限定で登場する
仮面ライダーもおり、特に『ゴースト』ではテレビシリーズが放送される前に
仮面ライダーネクロムが初めて姿を見せます。
あらすじ
物語は、108体のロイミュードが撲滅されてから3ヶ月後から始まります。この時、泊進ノ介(
仮面ライダードライブ)と詩島霧子は、頻発する超常現象についての調査を命じられ、大天空寺を訪れます。彼らは、月村アカリと御成に会おうとしますが、その最中に眼魔スペリオルが
仮面ライダーゴーストである天空寺タケルからムサシ眼魂を奪ってしまいます。タケルは眼魂を取り戻すために変身して眼魔に立ち向かいますが、進ノ介と霧子は眼魔の姿を見ることができず、タケルはただ暴れているように見えるのです。
誤解が生じる中、
仮面ライダーマッハ(詩島剛)も駆けつけ、タケルに攻撃を受けます。タケルが必死に戦っていると、ようやくアカリの力により眼魔が見えるようになり、4人は力を合わせて眼魔スペリオルを討伐。タケルはムサシ眼魂を取り戻します。
その後、進ノ介とタケルは突然ワームホールに吸い込まれ、10年前の2005年にタイムスリップします。そこで、彼らは過去におけるタケルの父、天空寺龍との再会を果たします。しかし、龍が眼魔との戦いで命を落とすという運命が迫る中、進ノ介とタケルはその運命を変えようと奮い立ちます。
一方で、彼らの過去の行動が引き金になり、現代では本来倒したはずのロイミュードが復活してしまいます。剛とマコトは、蘇ったチェイスと共に新たな危機に立ち向かいます。
新たなキャラクターの紹介
本作のオリジナルキャラクターの中には、幼少期のタケル(チビタケル)とアカリ(チビアカリ)が登場し、彼らの物語が重要な役割を担います。さらに、ダヴィンチ眼魔やその協力者であるラファエロ眼魔、ミケランジェロ眼魔といった新しい眼魔も物語を盛り上げています。
主要なアイテム
映画中に登場するアイテムとしては、
仮面ライダーデッドヒートドライブの変身に使用されるマッハドライバー炎やシフトデッドヒートもあります。これらは、進ノ介の変身シーンを特別なものにしており、観客に新鮮な驚きを与えました。
制作陣
本作の監督は『
仮面ライダードライブ』で知られる金田治が担当し、脚本は
林誠人によるものです。制作は
東映が中心となり、さまざまな専門家が集まり、映像美やアクション、ストーリーの展開に心血を注いでいます。
映像ソフト化と興行成績
2016年にはBlu-rayとDVDがリリースされ、多くのファンによって購入されています。公開初日にして2日間で興行収入が2億2,280万円を超え、初登場第4位を記録するなど、商業的にも成功を収めました。
まとめ
『
仮面ライダー×
仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』は、タイムスリップを背景にして、親子の絆や
仮面ライダーたちの仲間意識を描いた感動的な作品です。
仮面ライダーシリーズのファンはもちろん、新たにこの世界に触れる観客にとっても、魅力的な体験を提供する
映画となっています。