仮面ライダーSD 疾風伝説

仮面ライダーSD 疾風伝説

『仮面ライダーSD 疾風伝説』は、日本の漫画家かとうひろしによる作品で、1992年から1993年にかけて『月刊コロコロコミック』で連載されました。本作は、石ノ森章太郎が原作した「仮面ライダーシリーズ」に基づいており、ファンにとって特別な位置を持っています。物語の舞台は、「BIG WAR」と呼ばれるショッカーと仮面ライダー1号の壮絶な戦いが繰り広げられる世界です。ショッカーが絶望的な状況に追い込まれた際、1号は自身の力を子供たち10人に託し、新たな戦士たちを生み出します。

あらすじ

物語は、ショッカーと1号による長きに渡る戦争−「BIG WAR」の背景から始まります。ショッカーが超重力次元装置を起動させることで自然が破壊され、多くの人々が危機に直面する中、1号は失われた力を10人の子供たちに与え、彼らを新たな「風の戦士」として育て上げます。これらの戦士たちが集結し、悪に立ち向かう姿が描かれています。

主な登場人物

本作品では、「仮面ライダー」という名称は廃止され、「風の戦士」として描かれています。風の戦士たちは、伝説の1号から力を受け継いだ2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ZX、RXなど、計11人です。その中でも、レジスタンスのリーダーとして君臨する伝説の1号は、傷を癒すためにカプセルで眠り続け、再び立ち上がる日を待ち望んでいます。

伝説の1号

BIG WARの英雄として、10人の戦士に力を与えた伝説の1号は、次世代の風の戦士の希望です。彼は最終決戦で魔神大首領と対峙し、特攻を試みます。彼の勇気と自己犠牲の精神が物語の核心を成しています。

風の戦士たち

• - 2号: 1号の影武者として活躍し、最終決戦では暗闇大使を討ち取ります。
• - アマゾン: RXの弟を救出するために戦いますが、最終的に悲劇的な運命を迎えます。
• - RX: 悲しみの王子として変身し、強力な敵に立ち向かいますが、最後の瞬間に絶望的な状況に陥ります。

敵勢力

物語には、グランショッカーと呼ばれる悪の組織が登場します。彼らは多くの怪人たちを操り、風の戦士たちに立ちはだかります。特にシャドームーンや地獄大使などの強敵が風の戦士たちとの戦いで重要な役割を果たしています。

書誌情報

『仮面ライダーSD 疾風伝説』は、全3巻からなる小学館のてんとう虫コミックスとして刊行され、その後、2004年に朝日ソノラマから復刻版も出版されました。漫画としてだけでなく、アニメや他のメディア展開においても人気を博し、多くのファンに支持され続けています。ストーリーは友情や勇気を描いており、子供から大人まで楽しむことができる内容です。全体を通して、仮面ライダーシリーズのスピリットが色濃く表現されている作品です。

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